<名探偵コナン> 狼の歌姫

第12話 ページ13

「もっ…むりぃ…あっ…やらぁぁ…」

ジン「さっきから信じられらねぇくらいびくびくしてんなぁ？」

「はっ…はぁっ…」

なんでこんなにスタミナがあるのかわからない…身体が限界で頭が壊れそう…
まるで覚えた音楽を消し去れというように…

「もぅやぁぁっ…」

ジン「っ…さっきから否定ばっかだな…俺が嫌になったのか…」

「ちが…」

ジン「なにがちがうんだ？」

「音楽が…消えちゃう…よぉ…」

そういうと私から離れてそうかよと一言残して着替えてでていってしまった。
私はそこで呼吸するしかなくて息を整えるのが大変だった。

＜コンコン＞

バーボン「失礼しま…」ガチャっ

「…はー…はー…」

バーボン「！お取り込み中とは知らずすみません！！」

「…ジン…どこ…いったか…わかる？」

バーボン「え？ジン？」

ほんとはすぐに服を着替えて追いかけたほうがいいのかもしれない…でも…

「また…怒らせたら…」

バーボン「……」

ふわっと自分の上着をかけてくれたバーボンはニコッと笑って…

バーボン「ジンだけっていうのやめませんか？」

「……え？」

バーボン「俺のために歌いませんか？」

「…あなたのために…？」

バーボン「えぇ、俺といれば歌を覚えられますし！ジンの世界にいても…楽しくありませんよ」

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