44 ページ46
ｶﾞﾁｬ
あ｢ただいま｣
侑李｢やっと帰ってきた、先に帰ってたかと思ってたよ｣
宏太｢寄り道してたの？｣
あ｢いや、先生とお話してたら長引いちゃって〜｣
上からジイッと見つめてくる薮ちゃんを見たら全て見透かされてしまうような気がして、慌てて目を逸らす。
・
大貴｢A！テストどうだった？｣
まるで子犬のようなキラキラの笑顔で聞いてくる大ちゃん。
本当にごめんね今にでも謝りたいくらいだけどゆるしてっ！
・
あ｢んっ、まあまあかな！｣
大貴｢俺ら頑張ったもんな〜、努力が実を結んだね！｣
大ちゃん、頼むからこれ以上口を開かないでくれ…
どんどん罪悪感広がるからっ！泣
・
慧｢ねえ、その大量の紙何？｣
ｷﾞｸｯ
あ｢こ、これはねえ。課題が出ちゃってさ！高一は宿題毎回出るから大変だねははは〜！｣
光｢そりゃ大変だな｣
いつもの様に明るく振舞う。どうか笑顔が引きつってませんようにっ！
ダメだここに居られない。
いつバレるかの恐怖で心臓バックバク。
・
あ｢じゃあ私、一旦部屋行くね〜｣
雄也｢おう、ご飯前に下来いよ｣
あ｢はーい｣
・
よし、助かった！
ホッと息をついて、リビングを出ようとした瞬間…
涼介｢おい、ちょっと待て｣
後ろからいつもより低めの涼介の声が聞こえた。
あ｢何？｣
涼介｢その紙ちょっと見せろ｣
涼介は椅子から立ち上がりどんどん私に近づいてくる。
その足音と共に私の心拍数も加速して行く…。
・
涼介｢見せろ｣
あ｢いやこれはちょっと…｣
涼介｢早くしろよ｣
上から鋭い目付きで冷たい言葉を放つ涼介があまりにも怖くて、そのプリントを差し出してしまった
涼介はペラペラとプリントをめくる。
・
だめ、最後の2枚だけは…！
涼介｢追試…12点…は？｣
涼介は呆れた顔でこっちを見てきた。
あ｢ごめんなさい！本当にごめんなさい！｣
私は最大の反省を込めて、頭を下げた。
・
それを涼介は無視してクルッと振り返り、
涼介｢はい、皆さん注目〜〜｣
仁王立ちで、私のテストを掲げた。
あ｢ちょっとやめてっ！｣
私は頑張って取り返そうとするが、全然届かない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 173人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みるみる - まだ途中だけど楽しみです (2020年12月1日 22時) (
レス) id: 0fecd427e5 (このIDを非表示/違反報告)
梨乃(プロフ) - あかりんごさん» コメントありがとうございます！それいいですね、作ってみます！ (2020年5月22日 2時) (レス) id: e1279416c2 (このIDを非表示/違反報告)
梨乃(プロフ) - れなっちさん» コメントありがとうございます、了解しました作ってみます！！ (2020年5月22日 2時) (レス) id: e1279416c2 (このIDを非表示/違反報告)
あかりんご - とても面白いです。リクエストのことなのですが主人公のテストの点数が悪くてそれをメンバー全員が目撃して全員からお仕置されてしまうと言うのを作って欲しいです。出来ればお願いします。 (2020年5月21日 14時) (レス) id: 17a515d08f (このIDを非表示/違反報告)
れなっち - とても面白かったです。私的には、主人公が、他の男の子と話しててそれを生徒会メンバーが全員見てて家に帰ったら全員にお仕置きされるていうお話を出来れば作って見てください。 (2020年5月21日 13時) (レス) id: aa496b1864 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：梨乃 | 作成日時：2020年5月16日 3時
