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そこから何時間が過ぎただろう。 辺りは暗くなってた。
「……んっ、」
「…廉くん？！」
廉くんの手が動いた。小さく漏れる吐息。
「……A、ちゃん？」
「廉くん！Aだよ！分かる？」
「……分か、る、わ、 俺死んだかと思った」
「ばか！冗談でもそんなこと言わないで！」
「……ずっとそばにおってくれたん？」
「最初はね、柚乃ちゃんが来てて、途中から私に代わったの」
「そっか、……ありがとな」
「良かった、ほんとに、良かった」
思わず、廉くんの手を握ってた。
廉くんはびっくりして手元を見るから、パッと手を離した。
「…ごめん」
「やから、謝んなって言うたやん……」
廉くんは、この前の怒鳴り声じゃなくて、弱々しく小さく呟いた。
「俺、夢見たんよ」
「夢？」
「誰かが俺の名前叫んでて、声のする方に行こうとしてんねんけど、行けへんくて」
「うん」
「そしたら手が伸びてきて、掴んだら目覚めた」
「………」
「んで、目覚めたらAちゃんがおった」
真っ直ぐに私を捉える廉くんの瞳に吸い込まれそうになる。
「俺、まじで好きやで」
「……廉、くん」
そのまま、抱き締められた。身体中が熱い。 背中に回した手にビクッとする廉くん。
「期待させんなや……」
「……廉くん、誰か来ちゃう」
「来てもええやん」
コンコンっ
全神経が廉くんに集中していたところに、誰かが入ってきて。
……目を疑った。
なんで……どうして……
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mana(プロフ) - 完結、おめでとうございます！！まさか廉くんハッピーエンドバージョンもあるなんて、驚きました！嬉しいです( ´∀`)正直、どっちも好きです笑また、新作も楽しみにしてますね。(*´∇｀*) (2021年3月6日 23時) (
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作者名：詠夢
| 作成日時：2021年2月25日 21時
