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あの日から紫耀には会っていない。もちろん連絡もない。 このまま時間が過ぎるのを待てばいいのだろうけど、心のどこかでモヤモヤしてて、きっと私は一生抜け出せないんだと思う。
何日か経った頃、パッと目に入ったお花屋さんであのドライフラワーを見つけた。センニチコウ……。何種類も置いてあって、不思議と引き込まれた。店内に入るとお姉さんが話しかけてくれて。
「これ可愛いですよね！何かお探しですか？」
「あ、センニチコウ……探してて」
「あ、やっぱり！見てましたもんね！」
「……この時期には咲いてないって聞いたんですけど」
「そうなんです！お姉さんお花好きなんですか？」
「あ、いや、つい最近このドライフラワーもらったので気になって」
「そうなんですね！……そういえばつい最近これと同じもの買って行ったイケメンくんがいたなあ」
「……ヘえ、」
イケメンくん………うん、まあ、イケメンはいっぱいいるだろうし、紫耀なわけない。期待したところで、何もない。何もないんだよ、 私たちには。
「お姉さん、千日紅もらったってことは愛されてますね」
「……色褪せない愛、でしたっけ？」
「そうです！そうです！え、やっぱ詳しいじゃないですか！」
「いや、これも調べたので笑」
「素敵な花言葉ですよね〜」
「……はい、素敵です」
「そのイケメンくんも花言葉教えてください！って必死だったんですよ」
「……そうなんですか」
「幼馴染にあげるとか言ってて〜、……」
話しやすいお花屋さんのお姉さんはそのイケメンくんの話を始めた。 幼馴染……全て辻棲が合う。聞きたいような聞きたくないような。
「でも、なんか寂しそうだったなあ、」
「……あの、」
「あ！ごめんなさい！ベラベラと失礼しました！」
お姉さんは必死に謝ってきたけど、ほんの少しの期待が持てて嬉しかった。
「また来てもいいですか？」
「はい！もちろんです！」
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こころ(プロフ) - もう泣いちゃいます…すれ違ってばっかりで苦しいです…主人公と紫耀くんがハッピーエンドになりますように。いつも素敵なお話ありがとうございます！Twitterの方でも毎日更新あるか通知いれてるのに見に行っちゃいます…大好きです！ (2021年2月24日 21時) (
レス) id: f2c5e943bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詠夢
| 作成日時：2021年2月23日 14時
