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「あら可愛いわね」
「あ、これですか？」
「千日紅なんて素敵ね〜」
「……センニチコウ？」
「うん。ほらブーケとかによく使われてる！」
「あ、そうですよね！可愛いですよね！」
「今の時期だと咲いてないからドライフラワーだなんて素敵！」
「……へえ、そうなんだ」
……センニチコウ。
気になって携帯で調べた。
花言葉：色褪せない愛、 変わらない愛、不朽……
なぜか分からないけど、浮かんではいけない人が頭に浮かんだ。
＿＿『お前花好きじゃん。花束とか貰ったら嬉しいもんなの？』
＿＿「あー、嬉しいけど残るものがいいなあ」
＿＿『ドライフラワーとか？』
＿＿「あー！いいねそれ！紫耀にしてはオシャレ！」
＿＿『じゃあいつかプレゼントしてやるよ』
高校3年生の誕生日、確かに言った。
だけど紫耀がプレゼントしてくれることはなかった。
……それがなんだってんだって話なんだけど。
昔の思い出を引っ張り出して私は何が言いたいんだろう。
もし、この千日紅をプレゼントしてくれたのが、もし……もし、紫耀だったとしたら……なんで？どうして？どうせ花言葉なんか分からないでしょ？廉くんが帰ったときにはまだなかったこのドライフラワー。２３時３０分〜朝までの間に置かれたのは確か。だからと言って今更連絡して「紫耀が置いてったの？」 ……なんて聞けるわけもなく。
こんなときでもやっぱり考えるのは紫耀のことだった。
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こころ(プロフ) - もう泣いちゃいます…すれ違ってばっかりで苦しいです…主人公と紫耀くんがハッピーエンドになりますように。いつも素敵なお話ありがとうございます！Twitterの方でも毎日更新あるか通知いれてるのに見に行っちゃいます…大好きです！ (2021年2月24日 21時) (
レス) id: f2c5e943bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詠夢
| 作成日時：2021年2月23日 14時
