◎ �� ページ6
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＿＿＿ 誕生日。
毎年、紫耀は彼女がいても『お前は特別な？』と言って２３時５９分に会いに来てくれた。プレゼントも何もないけど、会いに来て『おめでとう』と言ってもらえるだけで幸せだった。私に彼氏がいたときにはメールをくれたよね。毎年欠かさず私の誕生日を締めるのは紫耀だった。
今年の誕生日は、もうきっと何もないだろう。その当日が来てしまい、運悪く仕事も休みで何も予定がなく過ごしていた。友達数人から " おめでとう " のメッセージが届く程度。みんなそれぞれ忙しくて誰かの誕生日を祝っている余裕なんてなかった。
もうすぐ誕生日も終わる。
そんな中、誰かが私を訪ねてきた。
インターホンには花束だけが映ってて。
……………誰？
恐る恐るドアを開ける。
花束の奥に隠れていたのは廉くん。
「じゃーん！」
「廉くん？！」
「誕生日おめでとう！」
「……うそ……なんで」
「遅なってすんません！」
「覚えててくれたの？」
「去年言うたやん。来年は花束持って家行きますって」
「……言ってた……ふふ、ありがとう嬉しい」
「良かった〜まじ俺こういうの苦手やからさ〜」
「すごいサプライズだよ」
「ほんま？惚れた？」
「……ばーか」
ニヤって笑って花束を渡してくれた。
時刻は２３時１４分。
「今日はこの辺で失礼します」
「え？」
ウチに来てものの数分。もう帰っちゃうの？そんなことを思った。
「会えて良かった。ほんまは家いなかったらどないしよ〜って思ったけどいてくれて良かったありがと」
「ありがとうはこっちのセリフだよ」
「３歳差になってもーたから当分敬語に戻しますわ」
「できないことをするな笑」
「いってえ〜笑……じゃ、おやすみ」
「うん、おやすみ。気をつけてね」
「今日も好きだったわAちゃんのこと」
「……うん、ありがと」
「じゃあ」
廉くんは帰っていった。
もらった花束を花瓶に入れて飾った。綺麗だな。
廉くんどうやって選んだんだろう？
お花屋さんとか絶対似合わないのに、私の為にありがとうね。
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こころ(プロフ) - もう泣いちゃいます…すれ違ってばっかりで苦しいです…主人公と紫耀くんがハッピーエンドになりますように。いつも素敵なお話ありがとうございます！Twitterの方でも毎日更新あるか通知いれてるのに見に行っちゃいます…大好きです！ (2021年2月24日 21時) (
レス) id: f2c5e943bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詠夢
| 作成日時：2021年2月23日 14時
