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着信：永瀬康
はあ、……溜め息というのはこうして出るんだなと改めて実感する。紫耀のことで頭がいっぱいのときに、廉くんからの電話。頭が追いつかない。
〈 はい 〉
〈 あ、おれー 〉
〈 うん 〉
〈 なんや、どしたん？元気ないん？ 〉
〈 ううん、ちょっと疲れてるだけ 〉
〈 大丈夫か？ 〉
〈 大丈夫だよ、どしたの？ 〉
〈 あ、うん。Aちゃん明日暇？ 〉
〈 明日？……んー、暇 〉
〈 ほんま？デートしよ 〉
〈 え？！デート？！ 〉
〈 おん！ 〉
〈 ……２人？ 〉
〈 当たり前やん。なんで他に誰か誘わなあかんねん 〉
〈 ごめん 〉
〈 じゃあ詳しくはLINEするわ 〉
〈 うん 〉
そんなこんなで廉くんとデート。……いや、お出掛け？待ち合わせ場所に着くともう既に廉くんが居た。 ……かっこいいな、こうやって見ると。
普段の私服よりちょっと気合い入ってる？一際目立ってるよ。行き交う女の人すごい見てるよ廉くんのこと。
「あ、Aちゃーん」
「おはよ」
じっと見つめてたら廉くんが私に気付いて走ってきた。その姿でさえ、誰もが釘付けになるくらい。私、大丈夫かな？こんな格好で。
「おはー！めっちゃ可愛い」
「……え？……そうかな？」
「うん、俺の好み」
「ありがとう」
会って数秒で嬉しい一言を簡単に言ってくれる。チャラいんだかなんだか分かんないけど、私に対しての愛情は絶え間ない。普通に照れるじゃん、こんなの。
「……廉くんもかっこいいよ」
「えっ？！まじ？！もっかい言って！」
「やだよばか笑」
「なんでや！言うてや！俺頑張れるその一言で！」
「大袈裟〜笑」
廉くんといると嫌なことを忘れられた。
いつも笑っていられる気がした。
紫耀のことも、考えなくて済んだ。
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こころ(プロフ) - もう泣いちゃいます…すれ違ってばっかりで苦しいです…主人公と紫耀くんがハッピーエンドになりますように。いつも素敵なお話ありがとうございます！Twitterの方でも毎日更新あるか通知いれてるのに見に行っちゃいます…大好きです！ (2021年2月24日 21時) (
レス) id: f2c5e943bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詠夢
| 作成日時：2021年2月23日 14時
