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話がある、そう呼び出された深夜１時。それは突然だった。
『A、もう会えない』
「ついに言われた？」
『うん』
「そっか」
『ごめん』
「謝ることないでしょ、それが普通だよ」
『うん』
紫耀に彼女ができた。
私の存在が彼女を苦しめていることは前々から気づいていた。 それでも " 幼馴染 " という関係に終止符を打てずにいた。 そうだ、もう２３歳。いい大人の男女が今更、幼馴染だなんて、そんなレッテルが私を苦しめていたのも事実。
「じゃあこれで最後」
『最後とか言うなよ』
「……だって紫耀は一途でしょ、」
『……A』
「バイバイ、お幸せにね」
今までの恋愛も、" 幼馴染 " の存在だけでかなり制限されていた。 私が誰かと付き合えば紫耀が当たり前に干渉してきて保っても半年。 長続きした試しがない。……だけど紫耀は、私が干渉しない分、一途な恋愛を続けてきた。
それでも幼馴染である私に対して気を遣う女の子たちは「Aちゃんには敵わない」と言って、別れを告げる。それが紫耀の別れの原因。今回の彼女はどうだろうか。 紫耀が選ぶ子はきっと長続きするだろう。でも私は……きっと変わらずに干渉しないから。
……………初めてだった。
紫耀に、" 幼馴染と会わないで " と言ってきた子は。
紫耀はそう言われたら彼女の言う通りにしちゃうタイプだから幼馴染だとしても切っていく。 だからもうこれが最後。これで良かった。私の密かなこの想いは一生届くことはないだろう。
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こころ(プロフ) - もう泣いちゃいます…すれ違ってばっかりで苦しいです…主人公と紫耀くんがハッピーエンドになりますように。いつも素敵なお話ありがとうございます！Twitterの方でも毎日更新あるか通知いれてるのに見に行っちゃいます…大好きです！ (2021年2月24日 21時) (
レス) id: f2c5e943bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詠夢
| 作成日時：2021年2月23日 14時
