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準備を終わらせたジョニーが降りてきた。
ジ「ジャッキー、今夜は頼むな」
今夜っていうのは、ここで経営してるクラブのこと。
それでも収入を得ている。
ジョニーはお酒出し、ジャッキーは軽食、トッポはDJをしてくれる。
他はホールの手伝い。って言ってもしてるのは私とガムくらい。
ジャ「大丈夫やで」
二人抜けるくらいではクラブは休まない。
キャバクラの責任者にはマックが連絡してくれて、5時にお店に来るように言われた。
ジ「そろそろ行こか」
「うん」
ジャ「送ってくわ」
ジャッキーが運転する車に乗り込む。
「あー、なんか久しぶりやなぁ」
ジ「そう？」
「やってることは変わらんけどさ、キャバクラってのがなぁ」
キャバクラなら、目当て以外の人にもついて、ちゃんと接客しないと不自然。
そのあたりは少しめんどくさい事もある。
でも、思わぬ収入があることもあるし、それはそれで楽しい。
ジャ「ジョニー頼むで。大事な姫さんやからな」
ジ「分かってるよ」
「自分のことは自分で守れるよ？」
ジャ「そんな野蛮なキャバ嬢がどこにおんねん」
…確かに。
でもそういうのかわすの得意なんだけどなぁ。
そんな会話をしながら車を走らせた。
ジャ「ほい、着いたで」
「ありがとー、行ってきます」
ジ「ありがとう」
ジャ「気ぃつけてな。行ってらっしゃい」
車から降りて店の中に入る。
前に来た時と変わらない風景だ。
桃「あら、二人とも来たのね！久しぶり！」
この店の責任者の桃乃さんだ。
責任者と言っても、皆と一緒にお店に出て、接客もしている。
ジ「お久し振りです。また迷惑かけて、すみません」
桃乃さんは、一応私達の仕事を把握してくれて、情報収集に協力してくれる。
こういうお店は、そういう事もしないといけないのかと思うと、大変だなぁと思う。
まぁ、すべてがそうではないと思うけど。
桃「迷惑だなんて思ってないわよ。ほら、こっち来て」
と、奥の部屋に案内してくれる。
他の子たちとは別の部屋を用意してくれている。
…まぁ、ジョニーと同じ部屋なんだけど。
それは仕方ない。
桃「準備出来たら出てきてくれる？」
「わかりました。ありがとうございます」
そう言うと、はーい、と返事をしながら桃乃さんは部屋を後にした。
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作者名：最中 | 作成日時：2019年3月2日 0時
