3話 同じ人 em side ページ6
〜リビング〜
ｿﾞﾑ「お風呂上がりましたー」
ｴﾐ「あ、はい」ｻｯ
一度手に持った本を本棚にしまった。
ｿﾞﾑ「……………ふふっ」ﾆﾔﾆﾔ
ｴﾐ「ど、どうしたんですか」
ｿﾞﾑ「いや、エミさんやっと笑ってくれたなって……」
笑ってくれた、
ｴﾐ「……………私だって笑いますよ」
ｿﾞﾑ「でもこの前会ったとき泣いてたじゃないすかw」
ｴﾐ「泣っ………………」
ｿﾞﾑ「あっ……すいません。」
ｴﾐ「いや、大丈夫ですよ。……………あのときはお見苦しいところ見せてしまってすいません。」
ｿﾞﾑ「……………さっきと比べてエミさん随分喋りかたハキハキしてる」
ｴﾐ「あ、それは…………」
ｿﾞﾑ「エミさんって…………人と話すの、苦手ですか？」
ｴﾐ「苦手……………そう、ですね。苦手です」
ｿﾞﾑ「え、あ………」
ｴﾐ「でもゾムさんと話すのは………苦手、じゃなくなってきました」
ｿﾞﾑ「……………じゃあ、俺と一緒にいれば、苦手克服できるかも……ってことすか？」
ｴﾐ「…………わかんないです。」
ｿﾞﾑ「わかんない…………か。じゃ、克服できるように俺手伝いますよ！
あと………………」
ｴﾐ「？どうしました？」
ｿﾞﾑ「ここ、我々城っすよね？」
ｴﾐ「え、はい……」
ｿﾞﾑ「我々城の…………端についてる家？」
ｴﾐ「総統が………事情を話すとここでいいって………」
ｿﾞﾑ「豪華やのぉ…………ん？っちゅいことはエミさんって軍の人？」
ｴﾐ「え？もしかしてゾムさんも？」
ｿﾞﾑ,ｴﾐ「「幹部…………」」
ｴﾐ「えっ」
ｿﾞﾑ「………………………俺ら知らんかっただけで、
もしかしてめちゃめちゃ近くにいる人やったんやない？」
ｴﾐ「……………………」
そんな奇跡が………
でも、
ｴﾐ「せ、せやって、んですね…………」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
ｿﾞﾑ「エミさん？！」ｷﾞｮｯ
ｴﾐ「…………すいません。…………なんでもないんです……ｴｸﾞｯでも……」
ｿﾞﾑ「……………ふふっ。人見知りと、その泣き虫は治さんとな」
ｴﾐ「はい………」
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作者名：清水・透 x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2021年8月9日 19時
