検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:21,921 hit

page:4 ページ6

こうちゃん。
-------------------------------------------

『あれ、図書館ってどっちだっけ?』


3限終わりに図書館に向かって歩いてたら、
ずいぶんと小柄な女の子がきょろきょろとあたりを見渡しながら
小さくつぶやいた言葉がきこえた。


「図書館に行きたいんですか?新入生?」


図書館に行きたいなら同じだし、と思いはしたけど
気づいたら声をかけてた。

背の低い、ショートカットよりちょっと長いくらいの髪の女の子。
図書館がわからないってことは多分同い年、なはず。


『あ、そうです。新入生で、図書館に行ったことなくて…』

「じゃあ僕も今から行くので一緒に行きます?」

『ほんとですか!助かります〜!』


遠慮がちに、控えめに言葉を出す大人しい感じの子かと思ったけど、
ぱあっと表情が明るくなった。

笑顔、かわいい。


「行きましょうか。僕も新入生なのでそんなにかしこまらなくても大丈夫ですよ!」


元気な子だったら仲良くなりやすそう。
あっちだよ、と手で図書館のほうを指して歩き始める。

少し進んだところで距離が少し開いた。
彼女がタタッと少し速足で俺の横に来る。

身長差があるんだから歩く速度が違うのは当たり前だった。
ごめんね、と心の中で思いながらさっきよりもゆっくり歩く。


『あれ?じゃあ同い年なんだ!』

「学部は?」

『法学部だよ』

「おお〜〜〜!!!一緒だ!!!」


ちょっとびっくりして、うれしくって、彼女の方をぱっと向いた。

講義の中にこんな子いたかな…?


「えっと名前が…?」

『秋波 Aだよ』

「Aっていうのか〜!俺は渡辺航平っていうの、こうちゃんって呼んで!」

『こうちゃんだね、もしかしたら1つくらい同じ授業受けてるかもしれないね』

「そうだね〜、今日は?Aは何限なの?」

『今日は3,4,5だよ……ぁ』


ん?今4限の時間だよね?

まさか不良の方の子…?


「え…?4?だめだよ授業さぼっちゃ!あ、休講?」

page:5→←page:3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
109人がお気に入り
設定タグ:QuizKnock
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

きぃ。(プロフ) - nayuさん» そうなんです( ; _ ; )ほのぼのしようと思ったのに18禁かけなきゃなのは悲しいです(゜゜)… (2020年1月4日 13時) (レス) id: 79d1f5fc47 (このIDを非表示/違反報告)
nayu(プロフ) - 18禁ワード?!どこか分からないです!引っかかるんですか? (2020年1月4日 8時) (レス) id: 62cf555b85 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さるえる | 作成日時:2019年12月13日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。