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『...お父さん、なんでついてくるの...?』
「...言っただろう?里川さんのところには行くなと。」
『...わかってる、もう行かないよ。』
なんで行かせたくないのかは言ってくれない。
「前にも同じことを言っていたじゃないか。お前のことが心配なんだよ、約束してくれ、もう行かないと。」
『だから!行かないっていってるでしょ!?...夕飯いらない。お母さんに言っといて』
心配...?どういうこと?...まぁ何にせよもう行く気はない。
私は自分の部屋に戻り、鍵をかけた
体が、心が冷たく感じるのはエアコンをつけっぱなしにしたせいだ...きっと。
「...あいつは危ないんだ...。お前に何かあったら、俺は...」
と、一人嘆く父のことなど、私は知らない...
─────────────────────
さとみside
Aが帰った後、俺はすぐに自分の部屋へ戻った
[第27カメラシステム管理パソコン変更完了]
パソコンにはそう書いてあった
「やっと、やっとだ...これで俺はAと二人きりで...!」
でも、邪魔なヤツがいる...
「殺す...。」
俺はスマホでころんとのトークを開き、
さとみごめん、急な用事入った。来週の木曜に録ろう
と送った
Aの幼なじみのことは知ってる。ここから数十メートル先にある一軒家に住んでるヤツだ。
Aの親同様帰ってくる時間が遅くて、おそらくまだ帰ってない
「殺るなら、今だよな。」
俺はナイフをジャケットの内ポケットに忍ばせて、家を出た
ピンポーン...と、インターホンが鳴る
「はーい、って里川さんか!何?」
「紗が、近くの川で呼んでる。蛍が綺麗だから見にこいってさ」
「っ、マジで...?行くわ。...それにしても里川さん、そのジャケット暑くねぇの?」
今は夏だぜ、と言ってくる
「いいんだよ。」
「俺さ、Aのこと好きなんだ...。さっきLINEで告ってさ。だから、その返事かも...」
「...へぇ。」
マジか、彼氏じゃねぇのかよ。...まぁ、いいか
邪魔だとは思ってたし。告白したなら同罪だ
「Aは...?いないじゃん」
「ごめんな、海人。Aは俺のなんだ。」
俺は...──を─に───た。
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unknown - 深い…素晴らしいですね。 (2022年5月10日 18時) (レス) @page18 id: 0556fb53c6 (このIDを非表示/違反報告)
つづら(プロフ) - 最後をプロローグにしたのには意味があって...。ここからまた物語が繰り返す、始まる、という意味でプロローグと使わせていただきました。お読みいただきありがとうございます!(*´ω`*)説明不足ですみませんです... (2019年9月28日 8時) (レス) id: 1c9a6237c3 (このIDを非表示/違反報告)
歩和莉です - いいお話だ...どこか切ない感じがしますね... .......大変恐縮なのですが、最後はプロローグよりもエピローグの方がいいかと... .(点)が多くてすみません! (2019年9月28日 7時) (レス) id: c6c731989a (このIDを非表示/違反報告)
つづら(プロフ) - ありがとうございます。更新長らくしていなくて申し訳ないです...。近い内に書ききりたい...(;・ω・) 頑張ります! (2019年9月22日 23時) (レス) id: 1c9a6237c3 (このIDを非表示/違反報告)
エネル - 終幕...。泣きそうです、この後の展開も気になります!頑張って下さい...! (2019年9月22日 23時) (レス) id: c05bdcfc8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つづら | 作成日時:2019年8月10日 20時