call ページ19
｢もしもし？どうされました？｣
『あ、高地さんすみません急にお電話してしまって、』
｢全然！急用でしたか？｣
『急用ってほどでもないんですけれども、全く高地さんには関係ない話で相談がありまして…聞いていただけないかと…』
｢…もちろんです！……今日、暇ですか？｣
『はい、仕事も無いです』
｢じゃあ、場所送っとくので８時にそこ集合で！｣
『会って話聞いていただけるんですか！？』
｢もちろんですよ！Aさんが俺なんかに頼るなんてよっぽどの事かなと思いまして｣
『……ありがとうございます。』
そう言って高地さんとの電話は終わった
優しさが心に染みて泣きそうになった
送られた場所に行くと、高級そうなお店
『私そんなにお金もってないよォ……』
震えながら入ると、店員さんが私の顔を見て微笑み個室に案内してくれた
顔パスみたいで緊張した
中に入ると既に高地さんはいて、スマホを触っていた
『こんばんは……』
｢あ！こんばんは！｣
『すみませんおまたせしてしまって』
｢いえいえ今来たところなんで！｣
イケメンや、イケメンすぎる、、
｢じゃあ、まずお酒頼みましょうか｣
『ですね、私…生で』
｢俺も生にしよ｣
サラッと入るタメ口がかっこいいんだよなこれ
｢『かんぱい！』｣
2人とも気持ちよさそうにビールを飲む
『早速、本題にはいるんですけど……』
｢うんうん｣
『東京に行くか行かないかで…』
自分が悩んでいるわけを相談した
｢俺なら、東京行きますね。たしかに、別れるのは辛いですけど会えなくなるわけでもないですし劇場も出れなくなる訳じゃないんですよね？｣
と優しく諭すように話してくれた
｢個人的な意見なんですけど、Aさんが東京に住んだら会える日増えるし……｣
少し照れたように私の顔を見る高地さん
本当にキュン死するかと思った
キュルキュルの目が可愛らしい
｢俺だけじゃなくて！メンバーも喜ぶと思いますし！！それに、東京に来ることによって新しい出会いもあると思いますし｣
水滴のついたグラスを眺めて優しく微笑む色気しかない高地さんが素敵で仕方ない
芸人にはダメージがでかい、
明日も2人とも仕事なので飲みすぎず、終電が全然残ってるような時間に帰った
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作者名：やまぐち | 作成日時：2023年3月12日 1時
