女だからと言わせない。〜新･信長公記〜

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「伏せろ！！！！」

井伊の声が響く

反射神経の悪い私は目の前から矢が飛んでくることだけを認識して立ち尽くしていた


あ、死ぬかも




そう思っていたら強い力で引っ張られた


『う、わ。焦ったぁ…』

「大丈夫か、もっと危機感もてクサ」

『すんません』

気がついたら加藤くんの胸の中


惚れてまうやろ…こんなん


「矢文、とな」

みやびちゃんの声でハッと我に返る


少し赤いであろう頬をぺちぺちと叩いて誤魔化す


【逃げても無駄だ、裏切り者を通じて全て筒抜け】


字綺麗…じゃなくて！


またぁ！！？



「敵だ」

上から伊達くんの声がした


『そんなとこに…』

ぞろぞろと入ってくるジャージ共


最近なまってたから頑張らな


『やっほー！』


赤〜、青〜、赤〜、


「またお前、色で殴ってんのかよ」

『癖になっちゃったの』

井伊が少しため息をついて、怪我しないなら何でもいい。と言って自分の持ち場に行った


何イケメン風吹かせてんのあの人


3人目を殴っていたところで、ジャージ共が引いていった

『あれ、なんで？』


立ち尽くしていると、ブザーがなって魔村さんの声が聞こえた


「そこまでです。この旗印戦家康くんの勝利とします」


『「「は！？」」』

「また家康の勝ち！？」

利家が叫んだ



『どゆこと、？え？だって誰もやられて………秀吉！？』


秀吉がぐったりと倒れていた


『うそ、秀吉！！！！』

秀吉の頬をバチバチ叩いていたら利家に可哀想だからやめてあげてと言われた


こっちは心配してるのに！


秀吉の手には紙があった、


【お前らにふりかかる厄災の元凶は 信長貴様だ】


『…ねえ伊達くん。誰がやったか見えなかったの？』

「すまん、秀吉は隠れてたから大丈夫かと思っていた」


『だよね〜』


誰だ誰だと言い合う


『またこの言い争いやん〜』


みんながワイワイ言ってるのをウトウトしながら聞いていた


……なんか忘れてる気がする



んはぁ！！わからへん！！！


次の日、信長くんが旗印を出した



……えなんで！？


なんでぇ出しちゃったのぉ


『ｳｰﾝ』

「どうしたんだ？」

頭を抱えてたら利家が声をかけてくれた

『なあんで、信長くんが旗印を出したのか…。今出しても意味ないやん？』

「あー、ﾍﾍｯﾍﾍﾍ」

頭をポリポリしながら変な笑い方をした


『…なんか知ってるの？』

「ここじゃ言えない」

キョロキョロしながら利家が言った

え、どゆこと…

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