女だからと言わせない。〜新･信長公記〜

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廊下で昨日の夢について考えてたら、後ろから声をかけられた

「ぽけーっとしてると連れてかれちまうぜ？」

『あ、竹中重治』

「なんでフルネーム…」

『ふふ、重治くん』

「あ？」






『そっち側(・・・・)楽しい？』






「楽しくねぇよ。」

『おいでよ、みんな優しいよ』

「俺は、1回裏切っちまったからな…」

『井伊だってそうじゃん』

「あいつは、こっちに来た理由が理由だから」

『重治くんも、でしょ。』




「俺Aちゃんに昔の話したことあったっけ」


『私、黒田と中学からの仲なの。聞いてた話の主人公が重治くんだって事は最近知ったけど』

「ああ、だから」

『黒田、初めこそはショックで萎れてたけど最近は口にこそ出さないけど重治くんの心配してるよ。』



「…俺は…」

『うん』

「Aちゃんが好き」

『アレレ、話が変わっちゃったナ…』


「ふは、考える。Aちゃんのために」

『うん。よく考えて、どの決断でも私は責めないから』

「人たらしめ」

『そんなつもりはございません』


______


教室に戻ったらみんなポイントが徳川くんを上回ってた


『完璧〜！』

ドアの前で拍手してたらドンッとぶつかってコケた


『あ、徳川くん』

「大丈夫か、」

伊達くんが手を差し出してくれた

『ありがとう。私の王子様』

「君のでは無い」

冷た…冷凍庫やん…しかも業務用の…


「変なツッコミを心の中でするな」

『バレてたか』


心配そうな目で見てる徳川くん以外のみんなに大丈夫ということを知らせるためにくるりと回って見せた

ぱちぱちと拍手してくれる重治くん

徳川くんにしばかれる重治くん

それを笑う真田＆今川

重治くんにしばかれる真田＆今川

それを冷たい目で見る徳川くん

その行動をメモをとる光秀


『何このカオス』


「想像以上だ、お前らの結束がここまで強いとは…褒めて遣わす」

そう言って徳川くんが振り上げた腕は、信長くんの顔ではなく襟に行った


「大将が襟元を乱しては示しがつかんだろ」


『…もしや、盗聴器…』

そう思ってたら2度目の徳川くんからのぶつかり


『なあそれわざとやろ！！！』

「好きな人には触れたいと思うのが普通だろう」

『触りたいなら触りたいと言えばええやんけ！ぶつかるなや！』


ギャアギャア言うてたらさっきまで何考えてたか忘れちゃった


「「触りたい」」

何考えたっけ？と思ってたらペタペタと顔に触れてくる輩を振り払うのに集中してしまった

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