女だからと言わせない。〜新･信長公記〜

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「じゃあさじゃあさ聞くけどどうするつもりだ！どうやってアイツらを束ねていく！？」

黒田の子供ラッシュ

黙る信長くん

「はっ、大した器だ。いいか？いつ誰が裏切るのかわからんのだぞ、俺だってそうだ！全てを疑いどんな犠牲をはらってでも勝利する覚悟をもて！」

「それでも私は！」

黒田に反論するみやび

「信じると決めたものは信じたいのです。黒田くんのことも」

「そういうのを戯言と言うのだ…こんなことだと天下を獲ることなどできん！」

去っていく黒田

『ふぅ、みやびはその考え曲げなくていいと思うで。じゃ』

私も黒田についていく


黒田は珍しく腑抜けた顔をしていた

変な感じ

「じゃあ、俺帰るわ。気をつけて帰れよ」

『あ、うん。黒田も気をつけてな』


去ろうとする黒田に声をかけた

『あっ、黒田！』

「ん？」

『中学ん時、私たち会ったことあるの覚えてる？』

少し黒田が笑って答えた

「あんなの、忘れられるわけないだろ？俺の中学校の前でケンケンパしてたんだからな…ははっ」

あ、笑顔になった

『よかった。』
___________

帰る用意をするためにクラスに戻ると、利家が走ってきた

「A…」

『なに？なんでそんな深刻そうな顔してんの』

「最近俺にかまってくれないだろ？それって…」

『え？』

泣きそうな顔をする利家は久しぶりにみた

「俺が、」
「甲斐！」

利家の言葉を遮った武田

手招きしてる武田と気まずい顔をした利家

「行ってきていいぞ。また話す」

利家にそう言われたので、引っかかりはあるけど武田のところに向かった



「取り込み中だったか？すまん」

『どうしたの？』

「いや、礼がしたくてな」

ぽりぽりと頬をかいてる武田

『…礼？』

「俺がアイツにやられたとき、保健室に運んでくれたの甲斐だってきいて、その節はありがとう。」

昔の記憶が蘇る

『…あぁ…！！いやいや、いいよ！』

「なんか欲しいもんとか、あるか」

断ったら逆に殴られそうな圧

『えぇ、じゃあ帰りコンビニでおにぎり買って！』

「そんなんでいいのか」

『そんなんがいいの！さっ！行こ！』

武田の手を引っ張って歩く




コンビニについてイクラおにぎりを手に取り、レジに行く

「ひとつでいいのか？」

『うん！お腹いっぱいなっちゃうし』

〜〜

『おいし〜！！！』

コンビニは弁当しか買わないから久しぶりにおにぎりを食べた気がする

「ふっ、喜んでもらえてよかった」

なんで武田ニヤついてるん？怖いな

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