女だからと言わせない。〜新･信長公記〜

31 ページ31

もし真実を知らなかったら、私も確実に黒田に手を出していたと思う

だって演技うますぎるねんもん、、

「PBB作戦を再開してはもらえぬだろうか。この通りだ。」

黒田がクラスのみんなにお願いをした


「いずれにせよ、君には外れてもらう。この先いつ裏切られてもおかしくないからな。君はもう、仲間ではない」


伊達くんが辛辣な言葉を淡々と言う

黒田の作戦通り

「そう思われても仕方がない。それだけの事をしたんだ。」

よしこのまま黒田には作戦から外れてもらって…
「お待ちください！！」


み、みやび？


「それはおかしいです、黒田くんは改心したと言ってるじゃないですか」


みやびちゃーん？え？


「また裏切らない保証はどこにある」

伊達くん、もっと言ってやって

「もういいんだ日下部、今最も重要なのはPBB作戦を再開させることだ。俺のことは…」

「しかしそれでは！」

黒田が説得しようとしても聞かないみやび

「ならば、作戦の再開はできない。裏切り者は他にもいるんだろ？リスクの高い作戦に踏み出す訳には、いかないな。」

伊達くんが、【黒幕は他にもいる】の紙の前に立って言う

「わたくしがなんとかします。皆さんが安心して遂行できる作戦を、わたくしが考えます！」

みやびは堂々と宣言した

みやびらしい回答だけど、これ黒田怒っちゃうよ


去っていこうとする武田に上杉が声をかけた

「どこへ行くんだ」

「…どこへ行こうと自由だろ、別にこの教室に大将がいる訳でもない」


『大将、か』

信長くんは悩んだ表情をしている

_______________

「あれは！PBB作戦を再開させるための芝居に決まってるだろ！！」

「申し訳ありません！そうとはつゆ知らず…」

「じゃなかったらさ俺があんな馬鹿どもに平伏するわけないじゃん！」


みやびにきれる黒田

こんなことになるだろうと思ってたけど…


「でも！！」

「でも何でも何？え？」


…子供か

「あのまま止めなかったら黒田くんだけが罪を被ることになるではありませんか…」

「もう甘い！！！味方でさえ切り捨てる覚悟をしろ！」


みやびは悲しそうな顔をしてる

「Aはともかく！お前もだ信長！何故あの時日下部を止めなかった！」


黒田は小さい体で一生懸命怒ってる

笑っちゃいけないけど、健気で可愛いな〜と思ってしまう

「わからん。だが、誰かを犠牲にして上に立つそれは、和とは呼べん！……はずだ多分」

「『あー歯切れが悪い…！』」

32→←30

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す