女だからと言わせない。〜新･信長公記〜

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教室に帰ると、井伊と龍造寺の戦いが始まるところだった。

『俳句好きだから、見に行っちゃお〜』


部屋から龍造寺の叫び声が聞こえた

『何事や！』

龍造寺が部屋の中を指さしてあわあわしてる

部屋を覗くと井伊が頭から血を出して倒れている

『井伊！！！！』

井伊をぶんぶんと揺さぶっても返答なし

我慢してても溢れる涙

嫌な予感当たってもうた

いつも嫌な奴やしクソみたいな性格してるけど、何かと私のこと気にしてくれる。たまに良い奴。


『龍造寺！タンカもってこい！』

龍造寺「お、おう…！」


近くにあった布で頭の血を抑える

『井伊…』


それから、タンカで運ばれて行った井伊を見送って
龍造寺と2人で走って教室に戻った

秀吉が龍造寺を指さして、本多がてめぇ！と龍造寺を掴む

龍造寺「おいは、ちゃんとやられるつもりやった！ばってん！嘘じゃなかば！」
『待って！！私も龍造寺はちゃうと思う！』

本多「じゃあ、てめぇじゃねぇって証拠は？！｣

龍造寺「証拠はなか！ばってん違う！」

本多「信じられるわけねぇだろ！！」

龍造寺は本多に突き飛ばされた

前田「Aはなんで龍造寺と？」

『私俳句好きやから、試合見に行こうって思うたらこの有様やってん。』

本多「お前じゃねえのか？あ？」

『ちゃうわ！なんで私が井伊のこと殺らなあかんねん！』

黒田「…だけどさっき家康と一緒にいたよな？」

その一言で空気がピリついた


『あれはその、たまたまで』

黒田「たまたま手を繋いでた、と？」

『あれは手繋いでたんやなくて…』


全員が敵の目になった

しまった、バレてた。

冷や汗が止まらない、

本多「なんか言えよ！おい！」


胸ぐらを掴まれた

織田「ここでいくら言い争っても意味が無い。」

本多「じゃあ、どうすんだよ！」

_______________


保健室に向かうと包帯を頭に巻いた井伊がいた。


良かった、無事だった


『良かった、』

ボソッと口に出した言葉は、隣にいた信長くんだけが聞こえていた

みやび「井伊くん、何があったのですか」

井伊「全くわからねぇんだ、部屋で待ってたら、突然。」

織田「敵の気配は？」

井伊は首を横に振り、口を開いた

井伊「いきなりだ」

そしたら、龍造寺では無い。


酒井「やっぱてめぇか！」

龍造寺の胸ぐらを掴む酒井


織田「龍造寺では無いだろう。」

龍造寺は足音をたてずに近づくことは出来ない。ということを説明した。

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