女だからと言わせない。〜新･信長公記〜

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本多は短気なもんで、すぐに手を出す。

殴った途端、信長は倒れた

『おかしいな…。』

加藤「…何がくさ？」

『今、痛いのは本多のはずなのに。』

加藤「どういうことくさ？」


信長「おい、多分骨をやった」

みやび「早く保健室に！誰か肩を！」

信長「おい、本多。貴様が運べ」


なるほど、信長って良い奴だな。

運び出した本多に驚いてるけど、周りは気が付かないのか？このクラス馬鹿ばっかじゃないか

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また次の日。ついに旗印戦が開始。

ブドウの話で盛り上がってるがそんなことより、眠気が勝っている。

昨日の夜、スルメが美味しそうなことを思い出してしまいコンビニまで出かけたが今の時代そんなものはどこにも売ってなくて全然寝れなかった。

信長くんのせいだといっても過言ではない。


魔村「公認旗印戦が出ました」

急に出てくるからびびる。

おー！と盛り上がる教室


魔村「１年Ｃ組大沢一郎くん。」

誰中の誰すぎて教室からはブーイングがおこる


大沢「2時間以内に武田信玄を倒す！大沢一郎！」

バカっぽい言い方が好きで少しだけ大沢くんがすきになった

私の考えは置いといて、武田舐められたもんやな

魔村「なお、同じ旗印が出ました。合計205本。」

明智「205本！？」

『多いねぇ笑』

楽しい戦になりそう…

武田は簡単に負ける男じゃないことは知ってる。
寡を以て衆を制す。そういう男だ。


『井伊、ありがとな。楽しい戦を用意してくれて。』

井伊「…は？」

『お前だろ、示し合わせたように旗印が出たってことは。』

井伊「ふっ、酷い言いようだな。」

『違うのか？おっかしいなぁ、まあ、こんなことするやつは卑劣で自分じゃ何も出来ないおバカやから。井伊じゃないか〜』

井伊「あぁ？？！！」

『井伊じゃないんだったら、怒る必要ないだろ。』

井伊「チッ…」

舌打ちなんてしたら認めてると一緒なのに
井伊「チッ、女のくせに」

『は？』


武田「成せばなる成さねば成らぬ何事も。」

・

武田は勝った。

力自慢の武田がする戦いではなかったけれど、205人が相手となれば仕方ない。

武田に205ポイントが入った。

不思議な点が幾つかある。

みやびと信長くんがこの教室に居ないということ。

戦いの跡をみると、不思議くらい桜の花びらが落ちていた。

『信長くん、どこ行ってたの。』

信長「んー、スルメ焼いてた。」

『…信長くん、頭花びらついてるよ。』

信長「…あぁありがとな」

まさか、そういうこと？

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