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笑顔 ページ10

言ったはいいものの。
沈黙がずっと続いて。

言わなきゃよかったかな…。


後悔と恥ずかしさで、キュヒョンの服の裾をきゅうっと掴む。

KH「A。」

「……ん?」

目を見開いて待ちかまえる。


KH「知ってるよ、そんなこと(笑)」

そう言って紛らわすかのように頭を撫でてくれるけど。
私の淡い期待はどこかへ飛んでいってしまった。


「とりあえず、中入ろっか…」

キュヒョンから離れて
花束を抱き締めながら

マンションの中へとぼとぼ入っていく。


そんな私の後を遅れて着いてきたキュヒョン。
花束に添えてた右手を彼の左手に奪われて。

ひさびさに繋いだ手。

私の家に行くのに
まるでキュヒョンの家に招き入れてもらうみたいに、キュヒョンに引っ張られてる私。

なんだかちょっと変だけど、全然嫌な気持ちなんてしなくて。

でも…
キュヒョンは"愛してる"なんて、もう言ってくれないのかな?

ひとりだけ愛の告白なんてしちゃって。
何だか馬鹿らしくなってきた。



キュヒョンが家に上がるのもちょっとひさびさで。

あんなこと言ったあとだから、何だか緊張しちゃうな…。
キュヒョンの座ったソファーからは少し離れて床に座る。


KH「そういえば。」

「…え?」

KH「さっきの男。先輩とかいうヤツではなかったけど?」

「あ…うん。まあ、別の人。」


ちょっとだけ、キュヒョンが眉間に皺を寄せたのが分かったから。
慌てて言い訳する。

「でもあれは…その、車の中に女の人がいて、その女の人の彼氏…というか…。」

それでもまだ何か言いたげな顔をするキュヒョン。

なかなか信じてくれないし。
それとこれとは違うかもしれないけど、愛してるって言ってくれないし。

腹立たしさも交えて


「そうです、浮気しました。これからは気をつけます^^」

ちょっとからかってみる。

勢いよく立ち上がると
腕を掴まれて。
引っ張られてそのままキュヒョンの膝の上。

キュヒョンの鼻と私の鼻が触れたせいで、体温が一気に上がってしまった。


KH「Aが浮気なんて出来るわけない。」

そう言って私の腰に手を回すキュヒョンが色っぽくて。


KH「でしょ?Aちゃん。」

どこか意地悪なんだけど
どこか優しい

彼の笑顔。

ずっとこの笑顔を近くで見ていられたらそれだけで私は幸せ。

愛してる→←愛しい人



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設定タグ:superjunior , キュヒョン , KYUHYUN   
作品ジャンル:恋愛
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ぴーまん(プロフ) - ロミさん» ありがとうございます!(;_;)そんなこと言って頂けて…本当に感謝です(涙)励みになります^^ もっときゅんきゅんさせられるように頑張ります♪笑 (2014年7月20日 8時) (携帯から) (レス) id: 9659c62f6b (このIDを非表示/違反報告)
ロミ(プロフ) - ドキドキ、きゅんきゅんできて、スゴく良かったです♪また、続きがくるの期待しております~(^^) (2014年7月19日 23時) (レス) id: c1cebe701a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴーまん | 作成日時:2014年7月3日 0時

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