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「っ、はあ……いったぁ、」
朝起きると頭の痛みに襲われて時計を見るともう12時を回っていた。
昨日は確か薮さんのお店で飲んでて、、伊野尾先輩が来て……それから、えーっと
慧「んふぁ、おはよぉ、」
「……え、ええ！？なんで！！？先輩？！は！？！なんで！！！？」
考えながら寝返りを打つと隣には伊野尾先輩の姿。
先輩も寝起きみたいで目がとろーんって。
慧「なんでって、覚えてないのぉ？俺が送って……そのあと、…」
「嘘、、私……酔った勢いで、、？」
いやいや落ち着け。昨日は侑李もいたし、伊野尾先輩と2人なんて侑李が許すわけないじゃん。
って、自惚れすぎ？いや、だって、あの侑李だし。
慧「終電なくなっちゃったからさ〜、しょうがなく？」
「……それだけ、ですよね」
侑李「おはよ、A」
「侑李っ、！！」
よかった。侑李がいなかったら、私どうにかなっちゃうところでした。
「よかったあ、ほんとに、ほんとに良かった……」
侑李「僕が先輩と2人なんて許すわけないでしょ？」
慧「ひどいなあ、俺はそんなに軽くない！」
「……信用できません。」
ベッドから降りてキッチンに向かう。
お腹すいたし、なんかご飯でも……ってあのふたりの分も作るべき？
侑李「Aご飯作ってくれるの？」
「侑李が作ってくれてるかもって期待したけど、そんなわけないよね」
侑李「僕がご飯作れないの知ってるでしょ」
「うん。おぼっちゃま知念くんだもんね〜」
侑李「……ばかにしてる」
「侑李の家のご飯みたいなの作れないよ？普通のご飯だけどいい？」
侑李「Aが作ってくれるなら」
慧「俺も食べたーい」
侑李との会話を聞いてたのか伊野尾先輩がリビングに入ってきた。
3人分となると、ちょっと材料足りないなあ、
一人暮らしの女の冷蔵庫なんてそんなもんでしょ？
慧「うわ、冷蔵庫なーんもないじゃん」
「うるさいです。彼氏もいないんだから当たり前でしょ｣
慧「そんなんで俺の奥さんになれんの？」
「……私伊野尾先輩嫌いですから。絶対、絶対先輩となんか結婚しません！」
キッチンからリビングに追放。
なんで先輩、私なんかにこだわるんだろう。
どうせからかってるだけ、だよね
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作者名：真桜 x他1人 | 作成日時：2019年3月8日 0時
