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午後5時。定時になると、ばらばらと帰って行く社員たち。
なんとか私も仕事を終わらせて会社の外に出る。そして、辺りを見渡すと昼ぶりの侑李の姿。
「ゆう…!
慧「Aちゃ〜ん!今帰りっしょ?」
「……え、」
涼介「A!!今帰りだよね?」
先輩を避けようとしたらすぐ涼介が来て腕を掴まれる。
慌てて離そうとするけどやっぱり力では敵わなくて、先輩に助けを求めるけどケロッとしてる
侑李「あのー?Aと、どういうご関係で?」
「侑李!…た、ただの同期!ちょっと、涼介!離して!!」
涼介「これが噂の幼馴染くんか」
侑李「僕も聞いてます。あなたが噂の同期ですか」
な、なんか気まずい空気?相変わらず腕を離してくれない涼介と機嫌悪い時の侑李の顔。
「……あの、」
侑李「今日は僕とデートだよね?」
「え、」
涼介「デート?ただの幼馴染でしょ?」
慧「まあまあ、穏やかに行こうよ。Aちゃん困ってるよ?好きな子困らせていいの?」
「はっ、!!?先輩何言ってるんですか!?!」
じょーだん、ってニコニコしてる先輩は相変わらず揶揄い好きらしい。
「変な、冗談やめてください、、」
慧「照れてんの?かーわい」
「っ、」
侑李「早く行こ。こんな人たちいいから」
涼介の手を払って今度は侑李が私の手を掴む。
なんか怒ってるようで淡々と歩いて行く。
「ちょ、侑李!どうしたの?」
侑李「ごめん、嫉妬した…」
「へっ?」
侑李「Aの周り、あんなかっこいい人って知らなかった…仲良さそうでちょっと妬けたなあ」
照れくさそうに笑う侑李が眩しくて、こんなに愛されてるってわかってるのに。
「私、侑李を好きになりたい……、」
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作者名:真桜 x他1人 | 作成日時:2019年3月8日 0時