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時が止まったような気がした。

涼介の言いたいことが全然わからないのに、なんか全てを知ってしまったような

言葉で上手く言い表せられない不思議な感覚になって。


涼介「……なんか言えよ」

「えっ、あ、…えっと、」

慧「Aちゃん?そろそろ行くよー?」


いいとこで来たのか来てないのかは置いといて、ふわっと私の手を掴む伊野尾先輩


「……離してください」

慧「照れ屋さんなんだから♡」

「いい加減に、」

涼介「いい加減にしたらどうです?」

「へっ?」


私が怒るべきとこなのに何故か怒ってるのは涼介で。

なんで、こんなこと。ただ私と先輩の問題なのに、自分のことのように目を光らせて怒ってる。


涼介「…A嫌がってます、し。」

慧「ふっ、ごめんごめん。そんな怖い顔すんなよ後輩くん」

涼介「山田です。」

何故か喧嘩腰の涼介とそれに応える伊野尾先輩。

2人、やっぱお互い嫌いなのかな?


慧「Aちゃんからよく聞いてるよー?同期なんでしょ?」

涼介「先輩の話もよく聞きます」

慧「へぇ。それはじっくり聞きたいもんだねぇ、」

涼介「そっちの話も聞きたいですけど」


なんでこんなにばちばちしてるのか私にはわからず、ただ呆然と立ち尽くすだけだった。

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作者名:真桜 x他1人 | 作成日時:2019年3月8日 0時

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