▽11. ページ11
.
時が止まったような気がした。
涼介の言いたいことが全然わからないのに、なんか全てを知ってしまったような
言葉で上手く言い表せられない不思議な感覚になって。
涼介「……なんか言えよ」
「えっ、あ、…えっと、」
慧「Aちゃん?そろそろ行くよー?」
いいとこで来たのか来てないのかは置いといて、ふわっと私の手を掴む伊野尾先輩
「……離してください」
慧「照れ屋さんなんだから♡」
「いい加減に、」
涼介「いい加減にしたらどうです?」
「へっ?」
私が怒るべきとこなのに何故か怒ってるのは涼介で。
なんで、こんなこと。ただ私と先輩の問題なのに、自分のことのように目を光らせて怒ってる。
涼介「…A嫌がってます、し。」
慧「ふっ、ごめんごめん。そんな怖い顔すんなよ後輩くん」
涼介「山田です。」
何故か喧嘩腰の涼介とそれに応える伊野尾先輩。
2人、やっぱお互い嫌いなのかな?
慧「Aちゃんからよく聞いてるよー?同期なんでしょ?」
涼介「先輩の話もよく聞きます」
慧「へぇ。それはじっくり聞きたいもんだねぇ、」
涼介「そっちの話も聞きたいですけど」
なんでこんなにばちばちしてるのか私にはわからず、ただ呆然と立ち尽くすだけだった。
.
18人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:真桜 x他1人 | 作成日時:2019年3月8日 0時