MargueriteBoy♭-第4章-

最低野郎(SMside) ページ4

ひょくちぇが朝の違和感を話した。
その間黙って聞いてた。

行ってきますのキスとか‥聞きたくなかった


「朝は何もないんでしょ？寝る前とかは？」

結局真剣に相談に乗ってしまう僕。
でもその違和感が本当だとして原因がまだわからない。


「寝る前は少し日本語レッスンの話で約束事はしたけど

‥‥抱いた‥し違和感なんかなかった。」


殺意さえ芽生える。
わざと話してるんじゃないかって、ただの惚気なんじゃないかって。

お前の落ち込み具合が惚気じゃないと言っても
俺にはただの惚気にしか聞こえない。

胸が痛い‥


「自分の弟の、しかも相手が知り合いなら気まずいし聞きたくないよね。

俺もこんな話したくなかった、仕方ないけど‥」

僕の顔が曇ったことを察して続けた


‥落ち着こう。
引き受けた以上‥落ち込むのは後にして一旦考えないと‥


.


「‥なんだろうね」

そう呟いてしまう。
頭をリセットして考えてもここまでの話なら原因がない。

今までの話ならただの惚気話だ。


「‥‥やっぱり考えすぎ‥‥？」

そう呟くひょく


.


「うーん、もっと何かない？

他に考えすぎでも勘違いでもいいから考えられること」


少し考えたけど、出てこない。
他にないなら考えすぎ、幸せボケなんじゃない？そう答えようと思った。


「うーん‥一つある‥‥考えすぎだと思うんだけど」

そう前置きをして


「寝る前に質問を答えてくれなかった気がする、多分だけど。

あと反対を向いて寝たんだよね、でも向きなんてどう考えても考えすぎでしょ」


そう記憶を辿りながら話して最後に自嘲気味に笑った。


「何それ笑。何聞いたらそうなるの？笑」

そう言うと突然少し躊躇って、


「本当にダサいんだけど‥

頻繁に会いに来れなくなったら寂しいのかってことと

会いに来れなくなったら‥‥他の人見る？って聞いた」


「‥‥最低野郎」

気づいたらそう返してた。
僕のどこにそんな低い声が隠れてたんだと思うほどの声で。

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