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ある本を開けた時、興味本位で儀式をしたら悪魔が出てきました。
これは、その悪魔ととってもお人好しなAさんとのお話である。
＿
ガッッチャーンッッ！！
A宅。部屋の中には大きな音が響き渡っていた。
『！？な、なに…？』
その音が聞こえると肩を揺らし読んでいた本をパタリと閉じて、声に出すA。
まさか…！と血相を変え、音がした方へ向かう。彼女の予感が合っていれば、音がする方はキッチン。
(…まさか、ね。だって、さっき彼は昼寝をすると言っていたもの。)
風とかで何かが倒れた音なんだろうと、軽く現実逃避に走るものの、そうはいかない状況がAの目の前に現れた。
Aの前には、荒らされたキッチンの姿が。ふわんッと白い粉が舞っている。
「……ッ！シャオロン！」
ゴホッと煙たいそこで手をぶんぶんと左右に振りながら入って行く。然し、煙の所為で周りは見えない。
この状況を作ったであろう、同居人の名を呼ぶと「A！！」と如何にも参ったと言うような口振りで呼び返された。
「ゴホッゴホッ……はぁっ取り敢えず窓開けるよ！」
白い煙の源はキッチン。ダメだ、これ以上近付けないと後退り、白い煙が漂い始めたリビングに颯爽と走っていけば、声と同時に窓を開ける。
「いや、ごめんごめん！」
『…何があったか話してくれる？』
自分以外の声の主、を白い煙が掃けた後に見えれば、背中からは黒色の羽、茶色のニット帽に少し隠れた尖った角を晒している男、【シャオロン】が気まずそうに目を流しながら謝った。
それはいいから、とA。
なぜ先程の状況を生み出してしまったのか、と質す。
『…ん？』
「あー！！！見たあかん！」
『何これ』
その様子を横目に、コンロの上にある鍋がグツグツと音を立てだしたのでそちらを覗くと、前が見えないように手をぶんぶんとしだした黄色い悪魔。
チラッと見えたが、汁が紫色だった。
多分あれは食べ物じゃないな。ウン、絶対そうだ。((確信))
『いや、あの、シャオロン？』
「Aの為にご飯作ってん…」
『エ、』
「沢山あるからようけたべてなぁ」
少し恥ずかしそうに頬を掻き、やっと鍋を見せてくれる。だがそれは全くと言っていいほど食べ物の色ではなかった。あれを食べるのか、私。
『う、うん…？』
「じゃあご飯にしよ！」
『え、まってそれ食べるの？』
当たり前じゃん、と何言ってんのみたいな顔をする悪魔はAに笑い掛けた。
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ぴくぴく - 更新ありがとうございます(ｽﾗｲﾃﾞｨﾝｸﾞ土下座) (2022年3月8日 18時) (
レス) @page11 id: 6a70e0dbd5 (このIDを非表示/違反報告)
峰(プロフ) - ぴくぴくさん» あざます！！、！！ (2022年2月10日 20時) (レス) @page5 id: 474e369faf (このIDを非表示/違反報告)
ぴくぴく - お星様がシャオちゃんに!おめでとうございます! (2022年2月7日 19時) (レス) id: 037e0dd5e7 (このIDを非表示/違反報告)
峰(プロフ) - ぴくぴくさん» ありがとうございます〜〜！！ (2022年2月7日 8時) (レス) @page6 id: 474e369faf (このIDを非表示/違反報告)
ぴくぴく - あぁこれもやはり面白いですぅぅぅ更新気ままにしていって下さいね〜 (2022年1月23日 19時) (レス) @page6 id: ab035b58e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：峰 | 作成日時：2022年1月11日 23時
