⚫どうすることも、 ページ17
この子と、言った貴夫人の手にはAの手があった。
「こんなにも可愛い子ならうちで引き取らせて」と、いった貴婦人の表情はとても不気味なもので、ゾワゾワと寒気がした。(ゾムの意見です)
貴夫人はAを気に入ったようで、その手を離さない。
zm「俺のたった1人の家族をあんたは取るってゆうんか」
「私も1人よ。それにいいんじゃなくて？その子を差し出すのよ？」
その子というのは、ロボロのことだろう。
ロボロが嫌というわけじゃない。
これでAが言っていた通り、ロボロは助かるが、今度はAがあの貴夫人に捕まってしまう。
「………Aがおねえさんのところへいけばろぼろをかいほうしてくれるの？｣
貴夫人は頷いた。
Aは顔を明るくさせて「なら、おねえさんのところにいくよ！だからね、ろぼろはかいほうしてくれる？」とお願いする。
「まぁ、なんて可愛い子。…えぇ、勿論よ。解放してあげるわ」
貴夫人の言葉に喜ぶ少女。
勿論、兄と離れ離れになると言うことは分かっている。
けれど、あんなロボロを見ていられなかった。
ひとりでずっとそこにいるなんて、Aなら耐えられないと身震いをする。
「あら、どうしたの？」
「ううん、なんでもない」
.
.
「交渉成立ね。」
Aが頷くと貴婦人はどこかに合図を送りタッタッと家の方から走ってきた召使いによってロボロの拘束具は外された。
「ろぼろ、…て、うごく？」
rb「ぅ、え？……おん、ま。まぁ。｣
拘束具を外された彼は長い間手足を使っていなかった反動か、その場で立つとふらつくもののあの鎖がなければ体が軽いようでジャンプしたり腕を回していたりしている。
「ふ、…そんなにうごかすとけがしちゃうよ！」
rb「…やって、…この身体、めっちゃ軽いねん。」
その反動で軽くなった身体が嬉しい様子で「ありがとう、A」 と目を柔らかく細めたロボロ。
同時に、罪悪感が押し寄せた。
rb「ｯ……ぁ、A…ｯ」
「ううん、きにしないでろぼろ。よかった、…あなたがじゆうになれて。」
ゾムは黙ったままだった。
拳を作って、それをこれでもかと言うほど握りしめて下を向いている。
「さて、要件も終わったところだしA、と言ったわね。そろそろお家に帰るわよ」
兄じゃない人の手を握るのは久しぶりだ。
そう思いながら、貴夫人の手を取り、兄とロボロに背中を向けた。
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鴉 - ゾムさんの妹愛が凄くて好きです。 (2022年1月23日 14時) (
レス) @page27 id: 9e2a714ff1 (このIDを非表示/違反報告)
峰(プロフ) - わみんさん» マジです!!!え、本当ですか！？いや、普通に様はつけますよ…（？）ああああ、そう言っていただけると自信が着きます!!今後も気長に更新していきたいと思いますので、よろしくお願いします!!! (2022年1月8日 22時) (レス) id: 474e369faf (このIDを非表示/違反報告)
わみん(プロフ) - 峰さん» ｴ！マジですか…！読んでいただきありがとうございます…！（様なんてゆわれたの初めてだ…ﾋﾞｯｸﾘ）文章もしっかりされていてとても面白いです！続編の方も楽しく読ませて頂きました。応援しています！ (2022年1月8日 22時) (レス) id: c5829a7627 (このIDを非表示/違反報告)
峰(プロフ) - ちょ、え！？（困惑）わみん様の作品を見させてもらっています。応援の言葉は主にとって元気付けのようなもので。ご期待に添えるよう頑張ります。それと、この小説は事情で編集出来なくなった故、新しく小説を作りましたので、プロフから飛んでもらえればなと思います。 (2022年1月8日 21時) (レス) id: 474e369faf (このIDを非表示/違反報告)
わみん(プロフ) - こうゆう兄弟愛…めっっちゃ好きです…！自分ではこうゆう感じのが書けないので尊敬です…！これからも無理せず更新頑張ってください！ (2022年1月8日 21時) (レス) @page27 id: c5829a7627 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：峰 | 作成日時：2022年1月4日 23時
