ドSな彼らとシェアハウス

シェアハウス３８日目 ページ46

貴『じゃあ今日はここまで。心配する必要ないけど、

　 明日も朝練遅れないようにね』


全｢はい！｣


宮｢A先輩！一緒に帰りませんか？｣



梨花がいつものように誘ってきた。

けど、シェアハウスに引っ越したおかげで、帰路はバラバラのため帰れなかった。


しかも、あいつら待たないと面倒そうだし...。



貴『ごめん梨花、これからは一緒に帰れないのよ。

　 親が長期間の出張で、今は従兄弟の家に泊めてもらってるから』


宮｢うぅ、そうなんですか〜...分かりました｣


貴『本当にごめんね』


宮｢いいんです！気をつけてくださいね！｣



そう言って、美桜といっしょに｢お先に失礼します！｣と帰っていった。

私は鍵を返しに職員室によってから、校門の階段に腰を下ろした。


７時といえどもまだ微かに明るくて暖かかった。



いつも帰るときにバレー部の姿は見ないけど、何時に終わるのかしら。


しばらく片耳にイヤホンをつけてスマホで音楽を聴いていると、

玄関の方から声が聞こえてきた。


見ると、昼に見たメンツの幾人かが出てくるところだった。

その中でも一際背の高いリエーフが気づいて大きく手を降った。



灰｢A先輩〜！｣


夜｢お、どうしたんだ？黒.尾と研磨待ちか？｣


貴『はい。いつもバラバラなんですけど、今日は校門で待ってろって...』


夜｢悪いな、俺ら終わるの一番遅いんだよ。

　あいつら鍵返しに行ってるから、もう少し待っててくれ｣



夜久先輩って、面倒見よさそう...あと海先輩も。

クロよりその二人の方が主将向いてるんじゃないかしら。←



犬｢あっ！黒.尾先輩たち来ましたよ！｣


黒｢本当に待ってたんだな〜。先帰ってると思ったんだけど｣


貴『...次から先帰る』(ﾌﾟｲｯ


黒｢冗談だっての。じゃあなお前ら、研磨行くぞ｣


孤｢うん...｣



せっかく待っててあげたのに帰ってると思ったって...ひどくない？

ずっとその事に不満を持っていると、それを見透かしたようにクロが頭をポンポンとする。



黒｢悪かったって、な？｣


貴『撫でるな、ムカつく』


黒｢うわ、研磨酷くね？｣


孤｢俺はクロの方が酷いと思う｣←




勝った。←

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