ドSな彼らとシェアハウス

シェアハウス３５日目 ページ43

宮｢A先輩、同級生がA先輩に用があるって...｣


貴『同級生...？....あぁ..』



入口の方を見て誰なのか確認すると、そう声を漏らす。

私に同級生の知り合いなんていない。いるとすれば研磨くらい。


特に女子は、ね。



貴『ありがと。ちょっと抜けるわね』


宮｢...大丈夫ですか？何かされたりとか...｣


貴『大丈夫よ。多分委員会のことだと思うから』



そう言って数人の女子の方へ向かう。


委員会なんて真っ平の嘘。私の委員会は、同学年は全員男子だったから。



女１｢話があるの。ちょっとついてきてくんない？｣




・




女２｢私たちが何を言いたいか、分かってるわよね？｣


貴『いいえ、全く？私は貴方たちと何の接点もないもの。

　 何か呼び出しをされるようなことはしていないはずだけどね』



わざと挑発するような口調で言えば、すぐに感情的に言葉をぶつけられる。



女１｢調子のんないでくれる！？あんたさぁ、研磨くんとどういう関係な訳！？

　 研磨くんはあんたなんかの相手になるような人じゃないんだから！！｣


女３｢しかも、あの黒.尾先輩とも親しくしちゃってさぁ！！

　 どうせぶりっ子ぶって近づいたんでしょ！？｣



次々と浴びせられる言葉をうんざりしながら聞き流す。

別にこれが初めてじゃないから慣れてるし。



けどその余裕は、次の一言で見事に打ち砕かれる。



女４｢本っ当に邪魔！！ちょっと顔がいいからってさぁ！！

　 さっさと死んでくれない！？目触り！！｣


貴(ﾋﾟｸｯ『...はぁ？』



死んでくれ...？なんで？



貴『なんで私が、てめぇらみてーなクズのために死ななきゃなんねーんだよ』


全｢...え？｣


貴『ぶりっ子ぶってる？なわけねーだろ。ぶりっ子ぶってんのはてめぇらだろうが。

　 それで男共に振り向いてもらえなかったら八つ当たり...ちっせぇ考え方だな。

　 何の努力もせずにただベタベタしてくる奴を、どこの誰が好きになんだよ』



これだから嫌いだ。


自分を過剰に評価しすぎる奴ほど、ムカつく奴はいない。



貴『で、何？私が死ねばお前らはモテんの？』


女２｢そ、そうよ！あんたがいなければ、男子はみんな私たちに振り向いて...｣


貴『私は男子にモテるとか、そんなどうでもいいことに興味がない。

　 お前らがモテようと関係ない。


　 でも、もしお前らが自分のためにそうしようって言うなら...









　 私が先にてめぇらを消してやるよ』

　

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