腐男子は見るだけで結構です【オリBL】

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『あ、秋川先輩』

「よろしくね」








うわ、眩しい。笑顔が…！！


それにしても、相変わらずの爽やかさ。俺の腐った体が浄化されるな







秋川先輩との図書当番。

凄く嬉しい。


てか、この図書室、人そんなに来ないな。まあ、放課後にわざわざ来ないだろう。昼休みくらいなら来るだろうけどさ。









「Aー！！来ちゃった！」

『春宮？』









意外だ。


放課後はいつも女の子と一緒にデートに行ってそうなあの春宮がどうして、こんなボロボロの図書室に…。






あ、あれか。


彼女に会いに来たんだな。この俺の隣にいる愛おしの彼女に。









『俺、トイレ行きますね』

「じゃあ俺も付いていくよ」

「じゃあ、俺も！」









え、何これ。

どうぞどうぞって言えばいい流れか？



その後、結局トイレには行かないことにした。









『春宮、いつまでいるの？』

「え、Aが帰るまで」









彼女を待つためか。

俺が何かしないか心配なのと、一緒にはデートでもしたいということか。


でも本人の前で言えないから、わざわざ俺の名前を出すってことか。



何それ、ツンデレすぎるだろ……。

俺を萌え死にさせる気なのか。









「ねえねえ、帰りに二人でカフェ行かない？あそこのカフェのパンケーキが美味しいんだよ！」

「うん。行こうか」

「いや、お前じゃねえよ」

「あはは、口が悪いよ明菜」









うわ、呼び捨て呼び捨て。

何回聞いても、萌えすぎて泣ける。




その後も春宮は恋愛の本を読みながら、俺の隣にいた。すると、本を閉じ、俺にくっつきながら言ってきた。









「ねぇ、もうここ飽きたー」

『そんなこと言うなら帰れよ！』

「冷たいA！泣いちゃうー」









よく泣くやつだな…。



泣いたら秋川先輩が俺に嫉妬するからやめてくれ。


平気そうな顔をして、春宮と仲が良さそうな俺に対して憎く感じる。



うん。どちゃくそ萌える



残念ながら、この萌えも好きだが俺は推しを傷つけるのは趣味じゃない。ごめんな、春宮。






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