腐男子は見るだけで結構です【オリBL】

23。 ページ24

.








『あ、太陽！！』









次の日の朝。


昨日の出来事のせいか、太陽は深刻そうな顔をしてる。









「お前、秋川先輩になんかされなかった？」

『え、何で俺が秋川先輩と会ってたの知ってんの！？』

「あー、まあそれなりに」









何で俺が会ってたことを…。

もしかして、ストーカー！？






いや、無いな。こいつにはゆうきゅんという嫁がいるから。


それにしても、夢男子はよく分からない。つか、こいつは夢と腐の二刀流の神技を持ってるから凄い。

自分よりキャラがくっついてた方が萌えるのに…。









「A、昨日はマジでごめん！！俺、本当に悪いことして…」









土下座をして、謝ってくる。









『いや、そんなに！？第一もう理由分かったから大丈夫だし！』

「……理由？」

『秋川先輩から昨日LIMEで教えてもらったんだよ』









そう。

昨日、秋川先輩と別れて１時間くらい経った頃に、LIMEで太陽のしたことの事実を言われた。



どうやら、太陽はその前の日、入ってる軽音部のメンバーと何やらゲームをして負けて、罰ゲームで誰かとヤれと言われたらしい。


だけど、残念ながら太陽はコミュ障だ。
相手が一人もいなかったから、俺を狙ったと。



秋川先輩はその軽音部の先輩と友達で聞いたらしい。




それを太陽に伝えるとポカンと蒼白の顔をした。

俺に知られて落ち込んでるんだな…。









『いやぁ、お前も大変だな。つか、人と話せるじゃん。コミュ障卒業おめでとう』

「………俺、そんなの言われてねぇし」

『え？でも秋川先輩が』

「………もういい。てか、別に人とは話せる！！」









怒りながら叩いてきた。


いや、さっきの土下座は何なんだよ！！








.

24。→←22。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す