腐男子は見るだけで結構です【オリBL】

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扉を開くと、やはり春宮と真美ちゃんが話してた。


しかもなにやら修羅場っぽい。



どうしよう。適当にあの二人の見えないところにでも座ってようか。








「何で！？最近付き合ったばかりなのにいきなりどうして」

「ごめんねー？だって一回手に入ったからもういいかなって思って」







真美ちゃんはいつもの落ち着いた声ではなく、叫ぶような高い声で春宮へ言う。


しかし、春宮は逆でいつもと変わらず落ち着いた声で話してた。







「そんなの酷いよ！好きって言ってくれたのに！」

「信じる方が悪いんじゃないかな。だいたい僕みたいな人が君みたいな人を好きになるわけないってわかるでしょ？」








うわ、マジの修羅場。



真美ちゃんは狂ったかのような顔をしてる。この子、本当にマドンナなの？ってくらい。


春宮の言い方もなんだかんだ酷いな。自分が悪いわけないって…。まあ、推しだから許す。







「はあ！？何を偉そうに。私だって一応可愛いってモテてるんだけど？そこら辺の豚共に笑ってあげてるほど優しいし」








態度めっちゃ変わったな。


つか、俺豚だと思われていたのか…。

まあ、確かに男同士でくっついてるところを見たらブヒブヒ喜ぶし、その通りか。







「いや、そこら辺の女子よりちょっと可愛いだけでしょ？何調子乗ってんの？僕と釣り合うほどの美人でもないじゃん。てか、比べ物にもならないし。ウケるー」


「……性格クソ悪。釣り合うとかどれだけ自分のことを棚に上げてんの？。チクってやろうかな。春宮明菜はこんな性格ゴミだったって」







おいおい、美形同士でなんて言葉遣いを……。

やっぱりイケメンと美女はこんな性格だったのか。ていうか、性格悪いとか真美ちゃんブーメランだよ。






「……うるせぇな。本当に顔だけじゃなくて脳みそまでブスなのかよ」








今まで怒っていたものの可愛らしい声だった春宮の声が一変した。




低くドスの効いた声。

威圧感などを感じ。



俺のことを言ってるわけでも無いのに鳥肌が立った。









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