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『まぁ、その、笹沢さんにもきつく言われてますし、私もくっついてますし。トラブルとかはまったくない……ようにしたいと願ってます』
「うははっ、そっか〜」
するに相葉さんは、楽屋の中なのに周りをキョロキョロと見渡して、二宮さんの寝顔をちらりと見ると、小声になった。
「で？Aちゃん的には？」
『…え？』
「ヤキモチ焼いちゃう感じ？でもAちゃんの性格なら仕事だって割り切れそうだよね〜！でもさ、けっこうキツイとこない？そんな近くで見てるとさ」
『一体何の話を…』
「えっ、だってAちゃん、ニノのこと好きなんでしょ？仕事とはいえ、ラブシーンとかみるとけっこうキツくないの？」
『なっ…！！そっ、れは…』
「んふふっ、可愛い〜！一気に顔が赤くなっちゃったね」
『まっ、それは！相葉さんが変なことを言っ、』
「しー。ニノ起きちゃう」
思わず声を荒げてしまったので慌てて両手で口を覆う。
あ、相葉さんは急に一体何を言い出してるの…！！しかもそんな…、
図星なことを…！
「しかも南ちゃんでしょ〜、元カノにとられるなんてヘマさせちゃダメだよ！ニノにちゃんとよそ見しないようにお灸をすえとかないとね！」
『あの、話の前提が…』
「あのね、Aちゃん、車の中であんな甘い空気２人に出されて誤魔化すほうが難しいよ」
相葉さんは私と二宮さんを指差してクスクスと笑った。ま、まずい、そんな空気感出してるつもりなかったんですが…。
『そ、そんなにですか…？』
「だってね、Aちゃんもニノもお互いのことチラチラみすぎ！バックミラーでニノのこと見すぎ！すっごい目合わせてたじゃん！俺とAちゃん来るときの車の中、1回しか合ってないよ」
そ、そういえば…。
「まぁニノが楽しそうなのは良いことだけどね。最初に俺もニノのことお願いしたし、ね？覚えてる？」
『…はい、もちろんです』
「メンバーがいれば、ごまかしもきくけど、そんなに好き好きオーラ出しちゃったらダメだよ？うはははっ」
楽しそうに笑ってる相葉さんだけど…あの、なんかもう恥ずかしすぎて全く笑えないです…。
「ニノがこれだけAちゃんに夢中なら安心かなぁ」
そのとき二宮さんの目がパチリと開いたのが私にだけ見えた。あ、起きた。
「俺も南ちゃんよりだったらAちゃん派だし。ね、ニノじゃなくて、俺はどう？」
相葉さんのそんな冗談に、二宮さんが勢い良くパシリと相葉さんの頭を叩いた。
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作成日時：2017年5月29日 15時
