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二宮さんが大野さんとじゃれあいながらトイレに向かった。すると残りの3人が、すかさず声を掛けてきた。
「いやーおもしれぇなー、Aちゃん」
「すっかりニノの手の内だね」
「あんな楽しそうなニノ久しぶりに見たよ〜」
『面白がらないでくださいよ…こっちも大変なんですから…』
ときどき思うけど、この人達は二宮さんに甘すぎるところがある。周りのスタッフも含めて。
なにかあっても、そっかそっか、ニノならしょうがないね。って！二宮さん仮にも30超えた大人なのに！
この人達が甘やかしたからあんな我儘な性格になったんだ…絶対にそうだ…
『もう…、みなさん二宮さんを甘やかし過ぎです！』
「それって俺も入ってたりする？」
『そうですね、笹沢さんの責任もありますねー』
「まぁしょーがねーよなー、なんか甘やかしちゃうんだよなー。お前が教育しなおしてやれよ！な！よろしく！」
笹沢さんに肩ポンって叩かれたけど、25の私が8歳も上の二宮さん教育するって…そこはチーフの笹沢さんも頑張ってくださいよ……
そのあと打ち合わせやら諸々終えて、あとは収録が始まるのを待つだけ、という時。相葉さんがコソコソと私の横に寄ってきて声を掛けてきた。
「Aちゃん」
『はい、どうしました？』
「………、」
『…相葉さん？』
「…これからも、ニノのこと、よろしくね？」
『…あ、はい』
「最近のニノ、すごいイキイキしてる。Aちゃんがいるからだよ」
『そう、ですか？私にはあまり変化が無いように思いますけど…』
「Aちゃんは最近俺らについたから分かんないかもしれないけど…。まぁ、ニノって基本的に女の子好きだから。カッコイイとこAちゃんに見せたいんだろうなぁ。マネージャーがAちゃんでよかったよ、うん。」
一人で納得したように頷く相葉さん。
『それは、私は、褒められてますか…？』
「うん、すごく！」
『あ、ありがとうございます？』
「嵐さんスタンバイお願いしまーす」
ADさんの声に5人はゾロゾロと楽屋から前室に向かう。意味深にニコっと私に笑いかけた相葉さんは、そのあと何事もなかったかのように櫻井さんの隣に駆け寄っていった。相葉さんの言葉はよく理解できなかったけど、褒められてるならいいのかな…。
ボーッと相葉さんの言葉の意味を考えていたら、目の前に現れた二宮さんに思いっきり肩パンされた。
『…痛っ！なんですか！』
「ボーッとしてんじゃねーよバーカ」
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作成日時：2016年4月25日 20時
