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気付いたら、私はベッドの上で寝ていた。あれ、私いつ寝たんだろう。
えーっと、仕事終わりに二宮さんに家に行きたいって言われて、帰ってきたら家の前にツムギがいて、ツムギが大量に酒を買い込んできてて、何故か3人で飲もうってなって、ツムギと二宮さんが意気投合しちゃって…う〜〜〜ん、と、
あぁ、それで私、疲れてて、酔ってきちゃって…
ぼんやりした頭で思い出していると、隣の部屋から微かに話し声が聞こえてきた。ツムギと、二宮さんだ…。
「まさか、二宮さんがこんな人だったなんてな〜、ホントびっくり。まぁ何人かジャニーズさんとこの人お会いしたことありましたけど、こんなあちこちの真っ黒い話知ってるなんて二宮さんくらいだと思いますよ？」
「俺だって、芸能関係者じゃないのにこんなに裏側知ってる女の子に会ったの初めてだよ。キレイな顔してんのに腹ん中真っ黒でしょ、ツムギサン？」
「その言葉、そっくりそのままお返ししますよ〜」
「で、俺に話したいことあるって言ってたの、そろそろ話してよ」
「あ、覚えてたんですね。悪い人だな〜、だから自分は飲む量セーブして、A潰したんですか？」
「くふっ、ツムギサンだって意図的にAさんに飲ませてたでしょ。だから手助けしたのに。
あの子の前で、話せないんでしょ？」
ツムギの声がしなくなった。
姿は見えないけど、ツムギは何か大事なときに人を見定めるとき、じーっとその人の目をみつめる癖があるから、多分、それをしているんだと思う。美人なツムギにまっすぐ見つめられて、怯まない男性はそうそういないけど…。
ってかこの話絶対私聴いちゃいけなかったやつじゃ…、ああ〜なんで起きちゃったの私！
「んふっ、二宮さんすごいですね。私の事そんな風に見つめ返してくれる人そんなにいないです。好きになっちゃいそう」
「ほんと？俺もツムギサンみたいな綺麗な人にこーんなに見つめられたの久しぶり。俺も好きになっちゃいそう」
…えっ、なにその空気。そんな風ってどんな風！？なに！？今ふたり見つめ合ってるの！？え？
「二宮さん、私正直、Aから話聞いてて、
さいっっっこうにサイテイなオトコなんだろうなーって思ってたんです」
「…へぇ、そう。
で、実際、どう？サイテイなオトコ？」
「いえ…
ねぇ二宮さん、今から話すこと。たぶん二宮さんも知ってることだと思うんです。
でも、」
あぁ、どうして私、起きちゃったんだろう
.
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作成日時：2016年4月25日 20時
