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「５人担当ってわけじゃなくて、個人マネってことで二宮に付いてもらうから。初日ちょうどVS収録だし、スタッフさんとかにも挨拶がてら声かけて回ってね」
笹沢さんは社内でも爽やかダンディで有名なだけあって、とても優しくいい人らしい。他にも５人のマネージャーが嵐には付いているのだが、みなさんいい人だったので、とりあえず一安心。しかし、ひとつだけ不安な要素があった。
それは、デスクマネのサブチーフから聞いた言葉だった。
「え？ニノのマネージャーになったの？」
『はい、来週から。また、戻ってくるかもしれませんけど…とりあえず、色々教えていただいて、お世話になりました。ありがとうございました』
「いやいや、こちらこそだよ、でも…そうなんだ…あー」
『…？』
「ああ、いや、あんまり良い噂聞かないからさ、ニノ」
『そうなんですか？』
「いや、まぁ、いい人なんだけど、私も現場担当してた頃たまに会ってたし、アポの電話とかでも二宮さん素敵な方なので是非！とか言われたりね。でも、専属マネージャーがよく変わるんだよね、ニノって。現場マネにはよく思われてないみたい」
『…そんな、異動直前にそんな不安になることを言わないでくださいよ』
「あはは、そうだよね、ごめんごめん。ま、現場になったら忙しいと思うけどたまには本社にも顔見せてね。Aちゃん、デスク部のアイドルだから」
『アイドル事務所のアイドルって可笑しいじゃないですか！でも、ありがとうございます。顔出しに来ます』
サブチーフの話から考えると、マネに対しての対応とかが厳しいタレントってことなのかな。まぁ、たまにそういうタレントいるって聞くし。なんて考えていた自分に今の自分が会えるなら、頬ひっぱたいてるだろう。
いざ、楽屋。５人それぞれ思い思いのくつろぎ方をしている。なにこのほわほわした空気感。そこに笹沢さんがきて、５人に声をかけた。
「おーい、この間話した新人ちゃんきたから紹介するぞー」
『本日から二宮さんのマネージャーとしてお世話になります。AAです、よろしくお願いします』
「Aさん、先週までデスクとかも担当してたから、ほら、翔とか会ったことあるんじゃないか？」
翔「俺ぇ！？」
『いやー、覚えてらっしゃらないかと…』
翔「あー、うん…ごめん」
『いえいえ、デスク部って事務含めて沢山いますし』
智「俺、覚えてるよ」
『え、ホントですか！』
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作成日時：2016年4月25日 20時
