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DH「はいはい笑 Aヌナ、みんながまってますよ。参りましょう!」
そう言って先に立ちあがったと思ったら
すぐに腰をかがめて手を差し出す。
王子様かよ…
ってつっこみたくなるくらい…
だめ!だめ!
これじゃ、憧れの先輩に恋してる女子高生みたいじゃん!!
恋してる…?
な、わけない!!!
「あ、ありがと…ございます。」
DH「ヌナ、なのに、敬語?笑」
ペース、保たなきゃ。
このままじゃたぶん…
「あ、ありがと!!!」
差し出してくれた手をとって立ち上がると
背筋を伸ばして心の中でよしって気合いを入れた。
事務所の裏口を出るとすぐに手配されていたタクシーにが見えた。
どこから情報を得ているのか
決して少なくはないファンの子たちがその姿を見つけてざわつく中
私はドンへさんの後ろについてタクシーに乗り込んだ。
隣に並んだ後部座席。
タクシーに乗るずっと前から気になっていたことがある。
「あの、ドンへさん
DH「ドンへ!!」
名前を呼ぶとすぐにかぶせるようにドンへさんが言った。
DH「ドンへでいいよ。何だかよそよそしいし。ソヨンのことだってソヨンさんなんて言わないでしょ?」
「それはそうだけど。
まだ、慣れてないっていうか、ね。いきなりはむずかしいっていうか…」
DH「じゃ、無視してよーっと。」
!!
何なのー、もう!!
だけど、このまましゃべらないでいるのもおかしいし。
勇気を出して名前を呼んだ。
「あの、ドン…へ?」
DH「なに?^^」
ちゃんと呼び捨てで名前を呼ぶと満面の笑みでこちらを向く、ドンへ。
何だか…それが飼い主に名前を呼ばれた子犬みたいで
思わず吹き出した。
DH「もう、何だよ。人のこと呼んどいてさ!」
「ごめんごめん…ははは。」
なんだか、認めたくはないけどさっきまでドキドキしてたドンへとは別人みたいで
おかしくて笑ってしまった。
DH「何だよ笑 でも笑ってくれてうれしい。」
「…。」
!!
子犬がまた、王子様に一瞬変身しそうになって
また気合いを入れなおして
話をもとに戻す。
「あ、もう、そうじゃなくて。聞きたかったのは
何でドン…へ…だけ残ってたの?みんなは?」
DH「あー、まあちょっと…ね(ニヤリ)」
「えー何、そのニヤリはー!!」
DH「まあまあ。すぐつくから、ね。」
大丈夫、このまましっかりと気合い入れてれば
ドンへに恋…なんて
ない。
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saya_*(プロフ) - はじめまして^^ドンへのお話が読みたくて、読ませていただきました~(*^^*)ウネに癒されます♪続きも読ませて頂きますね!素敵なお話ありがとうございます^^ (2015年1月11日 11時) (レス) id: f7fbc8367a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:osakana | 作成日時:2014年3月17日 23時