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二つのマグカップをテーブルに置く。
どこに座ろうかな?
ソファはドンへが占領しちゃってるし
それにとなりに座るのもなんだか…うん。
DH「ん?」
ドンへは少し横にずれて
となりをポンポンとたたいた。
「あ…うん。」
DH「チョコとバニラ、Aヌナどっちがいい?^^」
となりに座って
勝手にちょっと照れてるのは私だけ。
「じゃあねぇ…バニラ!!」
DH「じゃあねぇ…オレはチョコ!!」
ドンへが私の口調をまねる。
「やっぱりチョコにしようかなぁ〜。」
DH「えーじゃあバニラにしようかなぁ〜。」
もう!ってドンへの方を見ると笑ってた。
「こんな時間に食べて太らない?」
DH「え?Aヌナが?笑」
「ちーがーう―!!笑」
まぁ、私もなんだけど笑
体型を気にする職業なのに…。
DH「今日は…いいの。特別!」
「何で?」
DH「Aヌナがオレのためにがんばってくれたごほうびじゃん?」
ドンへは少しうつむきながら言った。
「ドンへって…すごいよね。」
私はお昼の撮影のことを思い出していた。
あの時はそんなうまくいくわけないって思ってた。
まず、ドンへとの距離が無理だって思ったし
モデルなんてできるわけないって。
それなのに
言葉ひとつで
その手の温もりひとつで
すごく安心させてくれた。
今は
あの時間、あの距離にいた自分が
ちょっとだけうらやましいよ。
DH「すごい?」
「うん。すごいよ!」
DH「何が?笑」
とぼけてるのか、
本当に気づいていないのかわからないけど。
「なんでもない!」
DH「なになに?笑」
ごまかしたくてうつむいたのに
覗きこまれて
不意に見つめ合ってしまう。
3秒?5秒?
DH「え?プリンのふたが開けられない?
早く言いなよー笑」
先にドンへが視線を外して
私の目の前にあったプリンのふたを開けると
さっきみたいに私の口に運ぼうとした。
「・・・笑」
DH「なんだよ笑」
視線を外したのはわざとなのか
話をそらしたのはわざとなのか
どっちもわからないけど。
「ドンへ、それもやっちゃだめだよ?
ソヨンに怒られちゃう。」
初めてソヨンの名前を出した。
それは私とドンへのブレーキ。
ドンへは笑うだけで
それ以上何も言わなかった。
プリンを食べ終わると「帰るね。」って立ち上がるドンへ。
玄関まで見送る。
DH「…Aヌナ」
「なに?」
DH「…また、明日ね。」
ドンへが最後に残したのは
ふんわりと私の前髪に落ちてきたやわらかいキス。
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saya_*(プロフ) - はじめまして^^ドンへのお話が読みたくて、読ませていただきました~(*^^*)ウネに癒されます♪続きも読ませて頂きますね!素敵なお話ありがとうございます^^ (2015年1月11日 11時) (レス) id: f7fbc8367a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:osakana | 作成日時:2014年3月17日 23時