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「ちょっと訳ありでね。彼はゾム。こっちはロボロくん」
「まーた余計なことに首突っ込んでますね？いつかほんまに死にますよ」
そんなふたりの会話をポカンとした表情で見つめるゾム。
そんな姿に気がついたエーミールは「失礼しました」と軽く一礼すると、カウンターの下にあるスイッチを押す。
「な、なんや…！？」
古風な喫茶店の雰囲気はガラリを変える。
置かれたテーブルは裏返り、武器や機械などが現れ、一気に物騒な雰囲気に包まれた。
「申し遅れました。私、『喫茶まんだら』で店主をしております。エーミールと申します。以後、お見知り置きを」
紳士的なその振る舞いにゾムは呆気に取られる。
Aはパチパチと手を叩き、機嫌良さそうにその様子を見つめていた。
「エミさんは自我を持ったアンドロイドなの。型番は…えーっとなんだったかな？」
「型番はEC0623、これでも教育型アンドロイドですよ」
銃を片手にそう言うエーミールを、誰が教育型アンドロイドだと思うだろうか。
自我が芽生える前は学校で先生をしていたらしい。
喫茶店での営業申請は私の知人が代わりに出している。
教育型のアンドロイドを喫茶店に置くのはかなり骨が折れたのは、また別の話だ。
「で、本題なんだけど…エミさんのところってアンドロイドの部品取り扱ってたりする？」
珈琲を飲みながらエーミールに問う。
「もちろん扱ってますよ。値段はまぁまぁ張りますが…Aさんなら定価でお譲りします。あの方の部品ですか？」
エーミールはロボロの方に視線をやる。
「ロボロくんもなんだけど…」と言ってAは腕時計から1枚の写真データを送った。
「見た後は完全削除をよろしくね。彼の名前はトントン、型番はMC0217の整備型アンドロイド。片足が千切れたみたいで、部品は多分…」
Aはその説明をしながら、さらに必要な部品データを送る。
「なるほど。身体全体を動かすパーツもひとつないですね。それにこれだけの燃料漏れ…赤燃料も必要ですね」
トントンの周りにできた血溜まりのような燃料液を見て、エーミールは足元からガサガサと部品や燃料を出していく。
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しゃぴ - がんばって (8月31日 17時) (
レス) @page3 id: 70ecd8a4b0 (このIDを非表示/違反報告)
味鈴(プロフ) - まる麺さん» まる麺さん 喫茶の店主ポジですね…！私もお気に入りですありがとうございます！ (7月26日 19時) (レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
まる麺 - emさんのお話の中での立ち位置が似合いすぎて好きです！！ (7月26日 0時) (レス) @page32 id: 81fa0833c9 (このIDを非表示/違反報告)
味鈴(プロフ) - ノットラインさん» ノットラインさん ありがとうございます！マイペースに頑張りたいと思います…！ (7月23日 22時) (レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
ノットライン(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて更新楽しみにしています！！主様のペースで更新頑張ってください！！ (7月23日 2時) (レス) @page25 id: ef443ece5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：味鈴
| 作成日時：2023年7月15日 18時
