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「見つけた。コネシマ、１０時の方向、こっから５メートル先ぐらい。誰か探しとる感じするし多分そうやろ」
「よっしゃ！ほらボウズ！でかい声でママ呼んでみや！」
「「え！？」」
コネシマの提案にAとトントンは慌てたように止めようとするが、男の子が叫ぶスピードの方が速かった。
ママと大きな声で呼ぶと、人々がこちらを見る。
マスクをしているとはいえ先ほどから目立っていた為、トントンは大きなため息を付きながら眉頭を指で押さえた。
「ママ！」
コネシマが肩車を下ろすと、男の子は母親の元へ走って行った。
そのまま胸に飛び込んでいき、母親もほっとしている様子だ。
「本当にありがとうございました…！」
「いえいえ。賢い息子さんで、すぐ見つけられました」
「ボウズ、次から離れるんやないで」
「うん！ありがとう！」
ブンブンと手を振り、男の子は両親の元へ戻って行った。
「見つかってよかったな！」
「そうだね…」
「はいはいそうですねぇ！さっさとずらかるで！」
目立ちすぎたとトントンはふたりの背中を押し、その場を離れる。
コネシマは頭に「？」を浮かべていたが帰り際、仲良く帰っていく親子の背中を見て優しく微笑んでいた。
「コネシマさん目立ってるって自覚ある？」
背中を押されるAとコネシマは早歩きで人混みを抜けていく。
「目立っとる？あれ、俺全然人に馴染めとらん？」
「いや…そうじゃないんだけど…」
「A、無駄やで。こいつはおるだけで目立つ」
「いやまぁトントンさんもね？」
全く検討が付かないというような顔をしたコネシマの横顔は相変わらず整っており、無自覚なイケメンほど罪なものはないと痛感する。
「まぁこうして出掛けられて楽しかったし、なぁんも問題ないやろ！」
「そういうことにしといたるわ」
青空の下、コネシマとトントンが笑う。
そのまま帰路に着いた３人は人が溢れかえる歩行者天国を抜け、駅へ向かうための横断歩道を仲良く並んで歩いて行った。
【買い物番外編】 彼らは目立ちすぎている
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味鈴(プロフ) - 色樹さん» 色樹さん ありがとうございます！マイページに頑張らさせていただきます。 (8月12日 14時) (
レス) @page19 id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
色樹 - すごく面白かったです!体調を崩さないよう頑張ってください!!!!!! (8月5日 20時) (レス) @page7 id: 09f29be611 (このIDを非表示/違反報告)
味鈴(プロフ) - にこげさん» にこげさん 誤字報告ありがとうございます！訂正致しました！ (7月6日 20時) (レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
にこげ(プロフ) - 更新お疲れ様です！最新話のよもつへぐいが一部よもつべぐいになってますよ〜！ (7月6日 19時) (レス) id: 4a884aada1 (このIDを非表示/違反報告)
いちごおしちゃん☆(プロフ) - 短編も面白いです！次の更新が楽しみです！体調に気をつけてこれからも頑張って下さい！ (7月5日 20時) (レス) @page22 id: 44c7a03b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：味鈴
| 作成日時：2023年6月29日 21時
