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「ええの買えたか？」
「う、うん…それにしてもすごい人だね…」
「あ？そらさっきから人凄いけど…」
コネシマは全く気が付いていないようで、マスク越しからでも分かるその笑顔にトントンはため息をついた。
「ほなさっさと離れよか。Aのぶんの飲み物も買うたし………」
ドンっと、トントンの足元に何かがぶつかった。
下を見ると小さな男の子が涙目で尻餅をついており、トントンは慌ててしゃがむ。
「わ、悪いな。怪我無いか？」
脇を抱えて起き上がらせると、男の子はボロボロと大粒の涙を流し始めた。
手にはラムネのお菓子が握られており、どうやら迷子のようだった。
「パパとママがいないのっ…」
「そっかそっか。逸れちゃったんだね？」
Aが男の子の頭を撫で微笑むと、コクコクと頷く。
「お姉さんとお兄さん達がパパとママを探してあげる」
「でもっ…知らない人についてっちゃダメって…」
男の子がそう言うと、コネシマはワハハと笑う。
「よう知っとるなボウズ。そら正しいな。でも大丈夫や、ついて行かなくてもええよ。ここから動かなきゃええんやから」
コネシマはそう言うと、男の子を軽々と抱き上げ肩車をする。
急に視線が高くなった男の子はワッと声を上げ、人混みを見渡した。
「賢いなボウズ！そうやってママとパパ探したらええわ！ついてってはないやろ？」
「うん！」
男の子は「えーっと」と声を出しながらあたりを見る。
「特徴教えてや」
トントンがそう言うと、男の子は母親の特徴を話し始める。
「えっと…ママは今日黒色のスカートに緑のシャツ着てたよ！」
「髪の色は？」
「ママの髪の毛は風が吹くと綺麗な緑色が見えるお色なの」
「ほぉーそらええな」
分かりやすくて。
トントンはそう言うと意識を人混みに集中させる。
全員の顔を凄まじいスピードで見ているようで、目がキョロキョロと動いていた。
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味鈴(プロフ) - 色樹さん» 色樹さん ありがとうございます！マイページに頑張らさせていただきます。 (8月12日 14時) (
レス) @page19 id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
色樹 - すごく面白かったです!体調を崩さないよう頑張ってください!!!!!! (8月5日 20時) (レス) @page7 id: 09f29be611 (このIDを非表示/違反報告)
味鈴(プロフ) - にこげさん» にこげさん 誤字報告ありがとうございます！訂正致しました！ (7月6日 20時) (レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
にこげ(プロフ) - 更新お疲れ様です！最新話のよもつへぐいが一部よもつべぐいになってますよ〜！ (7月6日 19時) (レス) id: 4a884aada1 (このIDを非表示/違反報告)
いちごおしちゃん☆(プロフ) - 短編も面白いです！次の更新が楽しみです！体調に気をつけてこれからも頑張って下さい！ (7月5日 20時) (レス) @page22 id: 44c7a03b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：味鈴
| 作成日時：2023年6月29日 21時
