【買い物番外編】彼らは目立ちすぎている ページ16
長身のふたりに挟まれると、まるで囚われた宇宙人になった気分になる。
ヒールも履いているし、すごく低いわけではないはずなのにそう思うということは彼らの身長がいかに高く、そして相も変わらずモデル体型で目立つということだ。
自動販売機の大きさは約１８３センチ。
なにが言いたいかといえばまぁ…そういうことだ。
「A、もっとこっちに寄ってもらえるか？人多いから逸れるとあかん」
「この通りは人が多いなぁ、A、俺の服掴んどけよ」
食料品や日用品の買い物を終えたトントン、コネシマ、Aの３人は、下着を買いたいというAを連れ現在歩行者天国になっている大通りを歩いている。
「ごめんね。まさか今日ホコ天になってるとは知らなくて」
「そんなん気にせんでええよ。それより道合っとる？こっちでええの？」
「うん、もうすぐ着くよ」
下着を買う店は決まっていて、大通りから少し入った下着専門店だ。
入口の前まで着くと、少し捌けた人にようやくふぅっと一息置くことができた。
「ほんなら俺らは向かいで珈琲飲んどるから」
「俺甘いの飲みたいわ。ほんならあとでな」
「うん、終わったらそっちに行くね」
しばらく買わなくてもいいように多めに買っておこうと、目に付いた可愛いデザインの下着をカゴに入れていく。
いくら神使とはいえ「下着を買いに行きたいです！」というのは少し恥ずかしいからだ。
彼らは顔色も変えず「確かにいるわな」と言っていたが、Aにとっては勇気のいる声がけだった。
購入した可愛い下着に満足し、店を出ると向かいのカフェが何やら騒がしかった。
女性客が集まっており、Aも何事かと見てみると、そこには見知った顔がありギョッとする。
「そりゃそうなるよね…」
長身の金髪碧眼男性と、正統派黒髪眼鏡男性。
顔立ちの整ったふたりがテラスで珈琲片手に談笑していれば自然と視線が集まるのは当然な話だった。
「お、終わったかA！」
こちらに気がついたコネシマが屈託のない笑顔で笑うと、視線はさらに集まる。
とにかく顔が良い。それ以外の言葉が見つからないほどに。
ふたりとも自分たちが見られているなんて思ってもなかったのだろう。
トントンがようやく気が付き、コネシマにマスクをするよう促した。
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味鈴(プロフ) - 色樹さん» 色樹さん ありがとうございます！マイページに頑張らさせていただきます。 (8月12日 14時) (
レス) @page19 id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
色樹 - すごく面白かったです!体調を崩さないよう頑張ってください!!!!!! (8月5日 20時) (レス) @page7 id: 09f29be611 (このIDを非表示/違反報告)
味鈴(プロフ) - にこげさん» にこげさん 誤字報告ありがとうございます！訂正致しました！ (7月6日 20時) (レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
にこげ(プロフ) - 更新お疲れ様です！最新話のよもつへぐいが一部よもつべぐいになってますよ〜！ (7月6日 19時) (レス) id: 4a884aada1 (このIDを非表示/違反報告)
いちごおしちゃん☆(プロフ) - 短編も面白いです！次の更新が楽しみです！体調に気をつけてこれからも頑張って下さい！ (7月5日 20時) (レス) @page22 id: 44c7a03b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：味鈴
| 作成日時：2023年6月29日 21時
