【d!】この神社の神様たち。【番外編】

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「女性の服のセンスとかよく分かんないんで…セットアップやったら間違いないかなぁ思って…」

「ありがとうショッピくん。次出掛ける時絶対着るね」




そう言うとショッピはAの手をギュッと握る。




「次も絶対勝って一緒に出掛けるんで、俺がいる時に着たってください。似合うとるって一番に言いたいんで」
　
「ずっるい！Aさん、俺もなんか贈りたい。欲しいもんないの？」




チーノとショッピは本当に甘え上手だとAは思う。

我々神社の神使達に上下関係は無いものの、一応形だけの先輩後輩という概念は存在しているようでチーノとショッピはその中で一番後輩らしい。

可愛がられ方を熟知したその振る舞いは見事と言わざる終えない一方、どこで覚えたのか甘やかし方もしっかりしており、Aにはお手上げ状態だった。
　



「すぐには思いつかないかな…」

「ほんならリンクコーデしたい！俺も服買うから！３人でお揃いにしよ！な！」

「え？３人？俺もなん？」




チーノはふたりの手をガシッと掴み駆け出す。

手を引かれたまま「リンクコーデって何？」と首を傾げるAにショッピは笑うと「そういえば俺も知りません」と急に真顔になる。

そんなふたりを見て大笑いしているチーノは「ほんなら俺が全部決めたるな？」と心底楽しそうにショッピングモールへと向かって行った。




帰り道、リンクコーデをした３人がモデルとして撮影を頼まれ大慌てしたのは、これまた別の話。







【後日談】 お出掛け大乱闘

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