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自室で街に下りる準備をしているA。
この神社に住むことになった時に持っていた私服に袖を通す。
ほとんどを巫女服で過ごしているAにとっては月に一度の機会だ。
「一応マスクをしてっと…」
月に一度の買い物ぐらい、顔なんて隠さなくてもいいと言われているものの、一応マスクを付ける。
案外人は見ていないものではあるが、付けているとなんとなく落ち着くからだ。
「準備できたのかな」
購入しなければいけないリストに関してはトントンから貰っている。
あとはAの必要なものを買っておいでと何故か予算とは別にお小遣いまで貰ってしまった。
完全にママなんだよなぁ…と思いながらもありがたく受け取り、参道でふたりを待つ。
「お待たせしました」
「Aさんまたその格好！？今日こそ絶対新しい洋服買いましょね！？」
現れたのは普段の装束を脱ぎ、洋服に身を包んだショッピとチーノだった。
ショッピは黒いパンツにブーツ、白インナーが少し見えたダボっとした黒いＴシャツでシンプルかつモードな着こなし。
チーノも黒色を基調とし、襟の付いた半袖シャツを着崩し、スラっとした長い足が映えるスキニーに、丸みを帯びたＵチップシューズを履いた綺麗めな着こなしだった。
「ふたりともかっこいいね」
ショッピとチーノも同じようにマスクをしている。
元々端麗な顔付きであるため溢れ出るイケメン感は隠し切れてないものの、顔を隠す、という点においては充分だ。
「買い物リストは持ちました？」
「うん。かなりたくさんあるよ」
食事を皆で食べるようになった関係上、食料品の消費はかなり多く買い物の大半はそれで占めている。
「ほな行きましょう！必要なもんさっさと買ってその後遊びましょうや」
３人は神社から出、市街地の方へ向かっていく。
最寄りの駅までは歩いて１０分弱。
それに乗り込めば２０分ぐらいで繁華街に着く。
田舎すぎず都会すぎず、相変わらず住みやすい街だった。
「先に食料品買って、いつもみたいに送っちゃう？」
目の前の席がふたつ空きAを座らせショッピが隣に座る。
電車の中でリストを見ていると吊り革を持ちながら覗き込むように顔を近づけるチーノと、Aの肩に持たれるようにしながらそれを見るショッピ。
側から見たら一体どういう関係の男女なのかと思われるだろう。
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味鈴(プロフ) - 色樹さん» 色樹さん ありがとうございます！マイページに頑張らさせていただきます。 (8月12日 14時) (
レス) @page19 id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
色樹 - すごく面白かったです!体調を崩さないよう頑張ってください!!!!!! (8月5日 20時) (レス) @page7 id: 09f29be611 (このIDを非表示/違反報告)
味鈴(プロフ) - にこげさん» にこげさん 誤字報告ありがとうございます！訂正致しました！ (7月6日 20時) (レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
にこげ(プロフ) - 更新お疲れ様です！最新話のよもつへぐいが一部よもつべぐいになってますよ〜！ (7月6日 19時) (レス) id: 4a884aada1 (このIDを非表示/違反報告)
いちごおしちゃん☆(プロフ) - 短編も面白いです！次の更新が楽しみです！体調に気をつけてこれからも頑張って下さい！ (7月5日 20時) (レス) @page22 id: 44c7a03b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：味鈴
| 作成日時：2023年6月29日 21時
