第五章 神様なんか ページ14
神社に来てから数ヶ月が経った。
体調もすっかり良くなり、この日常にも慣れてきている。
神社はお世辞にも美しくなったとは言えないが、少しずつ綺麗な状態を取り戻しつつある。
本当に少しずつではあるが。
１日の仕事が終わったあと、部屋の前の縁側で呑気にお茶を飲んでいると団子を持ったロボロが「よっ」と現れた。
「食うか？」
「うん。食べる」
皆気楽に話しかけてくれと、最近では敬語も無くなっていた。
ゾム以外はだ。
なかなか部屋から出てくることがなく、理由を聞けば体調不良だという。
神様も調子が悪くなることがあるんだなとAは看病を申し出たが、皆に断られてしまった。
ゾムは人間のご飯をよく食べる方だと聞いたので食事を部屋の前に運んだりしていたが、結局儀式の時以来姿を見せてくれることは無かった。
「どーだい、生活は」
「うーん…まぁぼちぼちかなぁ」
何度か大きな魔物と戦う機会があったが、完全契約者が４人もいると戦闘はかなり優位に立てるようになっていた。
擦り傷等は負っても大した怪我もなく、ここ最近は魔物の姿すら見ていない。
「今日も平和だったね」
「せやなぁ。小さいサイズの魔物すら見なかったな…穏やかすぎて逆に怖いわ」
ドンっと日本酒の瓶を置き、Aの横に座る。
ガラス製のおちょこに酒を注ぐと麦茶の入っているAのグラスにカンっと合わせた。
「私が来る前はどんな感じだったの？」
「魔物はな、危害を加えてくるヤツもいるし、ただふよふよアテもなく動いてるヤツもおる。大なり小なりそういうのが毎日いたで」
ロボロは普段顔に布を掛けているが、こうして夜Aと縁側で飲む時は表情が見えるよう外していた。
Aもコロコロと表情の変わるロボロを信頼しており、毎晩こうして寝る前に１日の話をするまでになった。
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味鈴(プロフ) - あいすみるくてぃーさん» ありがとうございます！好きに刺さったなら幸いです！気長にやっていきますのでよろしくお願い致します！ (6月5日 7時) (
レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
あいすみるくてぃー - 初コメ失礼します！めちゃめちゃ好きです！続き楽しみです♪ (6月4日 0時) (レス) @page10 id: 371807440b (このIDを非表示/違反報告)
味鈴(プロフ) - 檸檬さん» わー！コメありがとうございます！気長にやっていきます！嬉しいです！ (6月3日 21時) (レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 初コメ失礼します！応援してます！投稿も頑張ってください！ (6月3日 20時) (レス) @page4 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：味鈴 | 作成日時：2023年6月2日 21時
