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「ショッピか。やはり最新型は強いな」
ショッピは敵アンドロイドと同じ最新の戦闘型モデルだ。
遠距離戦に長けたアンドロイドだが、旧型に比べればそれ以外もそつなくこなす事ができる。
「ええ加減諦めたらどうですか」
振り上げたAの警棒は避けられ、再び距離が出来る。
「それだけはない、絶対に」
男はそう言うと、腕時計を触り始める。
ピピっと何やら入力を始めると、残っている3体のアンドロイドが突然静止した。
「彼らのリミッターを解く。攻撃するたびに身体は壊れるだろうが…まぁまた直すか、買い直そう」
ハイブリット車が動き出す前のようなキーンという音が響く。
3体の敵アンドロイドは再び動き出すと、先ほどとは比べ物にならないパワーとスピードで攻撃を再開し始めた。
「それから、ショッピ」
男は再び端末を触りながら続ける。
「自我を得たアンドロイドの報告があった5年前の戦争以降、こちらから遠隔で操作できる機能が加わったのは知ってるかね？」
男の端末にコードが浮かび上がる。
「元々はアンドロイドに命令するだけでよかったんだ。『リセットしろ』と言えば、自我のないアンドロイドは自分でリセットしてくれるからな」
「…まさか！」
Aは目を見開く。
男は初めて、悪意のこもった笑顔を浮かべた。
「お前もその戦争以降にできたアンドロイドだな」
ピッと、男は確定ボタンを押した。
男の端末から浮かび上がった白いバーは、どんどんとパーセンテージを上げていく。
「解除…解除しないと…！！」
「Aさん」
ショッピは振り返り、Aを見る。
激しい戦闘を繰り広げているはずの周りの音が急に聞こえなくなる。
目の前にいる紫色の瞳のアンドロイドは目を細め、ただ微笑んでいた。
「…この行動は、想いは、俺だけのものです。次目覚めた奴はきっと…俺じゃない。だから、敵対をするようなことがあれば迷わず破壊してください」
「いや…！やめて…やめて！！」
端末に浮かぶ、処理を実行するバーの速度が速い。
何をしようと間に合わないと悟ると声が震える。
「俺に、こんな面倒な気持ちを教えてくれてありがとう」
「ショッピく…！」
バチンと、まるで電気が落ちたかのうように、ショッピが目の前で倒れた。
端末に浮かぶ白いバーは100%という数値を刻んでおり、『リセット』という文字が点滅して浮かんでいた。
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まめ - すごく面白かったです！次回作に期待まってます(*^^*) (4月30日 21時) (
レス) @page35 id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - すごく面白かったです！次回作に期待まってます(*^^*) (4月30日 21時) (レス) @page35 id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
味鈴(プロフ) - 皆様コメントありがとうございます。全て読ませて頂いております。お一人ずつお返事できずに申し訳ありません。次回作も更新致しましたら、どうぞよろしくお願いいたします。作品を見てくださり感謝を申し上げます。 (2月25日 23時) (レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
がきんちょ(プロフ) - 完結おめでとうございます！前作も今作も読ませていただきました！味鈴さんの作品の世界観や設定等とても好きです(*´∇｀*)次回作、楽しみに待ってます！！ (2月19日 15時) (レス) @page35 id: e821c806fa (このIDを非表示/違反報告)
らて - 初コメ失礼します。完結おめでとうございます！このような素晴らしい作品に出会えたこと、完結まで見届けられたことすごく嬉しく思います！設定から世界観、文章表現もとても素敵な作品だと思いました。何度も感情移入してしまいました…！次回作も楽しみにしています！ (2月12日 19時) (レス) id: ec622eb312 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：味鈴
| 作成日時：2023年8月26日 20時
