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・・・
「あなた達は、人間と共に行きたいと願う？」
その質問にポカンとした表情を浮かべたのはシャオロンだった。
そして、一番に答えたのも彼だ。
「俺はAみたいな優しい人間の存在を知った。人間全員があんな冷酷じゃないって知った。せやから一緒に生きたい。いつか、分かり合いたいって思う」
シャオロンは屈託のない笑顔でそう答える。
隣にいる大先生はそれを笑うと優しい眼差しをAへ向けた。
「俺は正直どっちでもええ。人間に否定されようが俺は俺やし、そこがブレる事はない。お天道様の下で生きられないならそれは仕方ない。けどまぁ…」
ふぅっと煙を吐く。
灰皿に煙草を押し付けるとAの手を取った。
「人間と生きたいいうよりは、Aちゃんと一緒に生きたい。この先も変わらずアンドロイドへの風当たりが強くても、Aちゃんさえいれば乗り越えられる思うから」
大先生の言葉に同意したのはトントンだ。
「俺も一緒の意見…やな。正直、そんなにすぐ世の中は変わらへん。アンドロイドの自我を認めるのは難しいことや。それに俺はそんな人間が好きってわけやない。こき使われとったしな」
風呂上がりのAの前に、いつものように水の入ったペットボトルを置く。
「せやけど…A、あんたのことは好きやで。命の恩人やからとかではなく、ひとりの人間として。Aが一緒におるならなんだってええよ」
そう微笑むトントンの後ろで、事務テーブルに足を乗せていたコネシマが立ち上がる。
「俺は人間が嫌いや」
力強くそう言うコネシマに、Aは真っ直ぐ視線を向ける。
「……けどまぁ、お前が進みたい道があるならそれを否定したりはせん。俺はお前には従う。どんな生き方を選んでもだ」
コネシマらしい答えにAは安心した表情を浮かべている。
そんなコネシマをドン引きした表情で見つめるチーノに視線をやると、首を少し傾げながらAの顔を覗き込むように話し始める。
「俺は気持ち悪い奴は嫌いやけど…Aは好き。俺のことちゃんと見てくれるから。でも人間全員がそうやないやろ？自我を得たアンドロイドを認めてなんて、叶うのはほんまに何百年後になるか分からへん」
それでも、と彼は続ける。
「うん。でも…Aが頑張りたいことがあるなら、どんなことでも俺は背中押すで」
そんなチーノの言葉に隣にいたロボロは力強く背中を叩いた。
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まめ - すごく面白かったです！次回作に期待まってます(*^^*) (4月30日 21時) (
レス) @page35 id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - すごく面白かったです！次回作に期待まってます(*^^*) (4月30日 21時) (レス) @page35 id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
味鈴(プロフ) - 皆様コメントありがとうございます。全て読ませて頂いております。お一人ずつお返事できずに申し訳ありません。次回作も更新致しましたら、どうぞよろしくお願いいたします。作品を見てくださり感謝を申し上げます。 (2月25日 23時) (レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
がきんちょ(プロフ) - 完結おめでとうございます！前作も今作も読ませていただきました！味鈴さんの作品の世界観や設定等とても好きです(*´∇｀*)次回作、楽しみに待ってます！！ (2月19日 15時) (レス) @page35 id: e821c806fa (このIDを非表示/違反報告)
らて - 初コメ失礼します。完結おめでとうございます！このような素晴らしい作品に出会えたこと、完結まで見届けられたことすごく嬉しく思います！設定から世界観、文章表現もとても素敵な作品だと思いました。何度も感情移入してしまいました…！次回作も楽しみにしています！ (2月12日 19時) (レス) id: ec622eb312 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：味鈴
| 作成日時：2023年8月26日 20時
