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『後ろから何投げられようと、引っ張っててくれるやろ？』
作戦前、事務所でそう言って笑っていたゾムを思い出す。
「……ずるいよ。そういう意味だったの…？かっこいいこと言っちゃってさ」
何を投げられても『必ず守るから』引っ張ってってくれ。
そんな隠された意図があったことに、Aは瞳に涙を滲ませながら鼻を鳴らす。
彼らを利用した面はある。
自分の後悔を少しでも消したかった。
友であったアンドロイドを…友人の命を奪った罪悪感を、彼らを助けることで紛らわせていただけ。
しかし、安置所で語ったシャオロンの言葉を聞いて、目の前にいるゾムの背中を見て『罪悪感』からの行動は『責任』へと変わる。
これは、感情を得た彼らアンドロイドのことを知っている、自分の責任だと。
袖で落ちそうになる雫を拭うと、キッと表情を作る。
「さようなら。今私が何を語ったところで、分かり合えることなんてないですから」
「……」
扉の外へ踏み出す。
もう戻れない。
これは、アンドロイドを生み出した人間が考えなければならないことだ。
感情を得るという進化を遂げた彼らを、私達人間がどう迎えるかを。
全員が扉から出ると、外はすでに騒がしい。
逃走経路をエーミールから教えてもらっていてよかったと思いながら、城砦と呼ばれる入り組んだ街の中に紛れ込み、姿をくらませる。
サイレンの音、人が走り回り自分達を探している音。
それらを全て無視し、Aはアンドロイドたちと共に暗闇へ姿を消していった。
・・・
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まめ - すごく面白かったです！次回作に期待まってます(*^^*) (4月30日 21時) (
レス) @page35 id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - すごく面白かったです！次回作に期待まってます(*^^*) (4月30日 21時) (レス) @page35 id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
味鈴(プロフ) - 皆様コメントありがとうございます。全て読ませて頂いております。お一人ずつお返事できずに申し訳ありません。次回作も更新致しましたら、どうぞよろしくお願いいたします。作品を見てくださり感謝を申し上げます。 (2月25日 23時) (レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
がきんちょ(プロフ) - 完結おめでとうございます！前作も今作も読ませていただきました！味鈴さんの作品の世界観や設定等とても好きです(*´∇｀*)次回作、楽しみに待ってます！！ (2月19日 15時) (レス) @page35 id: e821c806fa (このIDを非表示/違反報告)
らて - 初コメ失礼します。完結おめでとうございます！このような素晴らしい作品に出会えたこと、完結まで見届けられたことすごく嬉しく思います！設定から世界観、文章表現もとても素敵な作品だと思いました。何度も感情移入してしまいました…！次回作も楽しみにしています！ (2月12日 19時) (レス) id: ec622eb312 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：味鈴
| 作成日時：2023年8月26日 20時
