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「その男が必ずショッピをリセットするなんて決まったわけちゃうやん。リセットして完全にデータが消えてまうより、少しでも予防線を張るってのは別に悪いことやないやろ」
「でも、そのもしもがあったら？」
シャオロンの言葉に答えたのは大先生ではなく、ショッピの目の前にいるAだった。
「うん、分かった。そうしよう」
あまりにもあっさりと返事をしたAに一瞬静まり返る事務所内。
ハッと我に帰ったコネシマが「ほんまに言うとる？」と眉をひそめた。
「万が一に備えて対策を練るのは基本中の基本。ショッピくんがそうした方がいいっていうなら私は賛成するよ」
「……バックアップに『全て』が残ると思うか？」
記憶だけじゃなく、心まで。
トントンはそう言いたいのだろう。
しかしAは微笑む。
「無くならないよ。少なくともそう信じたい。それにもし無くなっても、バックアップをしたその記憶がある限り、また一から歩き出せる。『命があれば』何度だってやり直せる。そばにいるよ。それは誰がそうなってもね」
こいつはほんまに…とコネシマは笑う。
それはコネシマだけではなく、事務所にいる皆が呆れたような、でも嬉しさが混じった笑顔を溢していた。
「バックアップの件はトントンさんに任せる……ショッピくん」
Aは腰を曲げると、座るショッピと目線を合わせる。
「そうならないことがまず一番。でも、もしそうなってしまった時は戻ってくるまで私たちが死守するから。安心して」
その言葉にショッピは笑う。
ああ、本当にこんな人間がいるんだと、愛おしく感じずにはいられない。
「はい。信じてますから、俺のことも信じててくださいね」
「あははっ。疑ったことなんてないよ」
そう笑ったAはこの場にいる誰が見ても美しく、凛とした強い意思を持った者であった。
・・・
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まめ - すごく面白かったです！次回作に期待まってます(*^^*) (4月30日 21時) (
レス) @page35 id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - すごく面白かったです！次回作に期待まってます(*^^*) (4月30日 21時) (レス) @page35 id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
味鈴(プロフ) - 皆様コメントありがとうございます。全て読ませて頂いております。お一人ずつお返事できずに申し訳ありません。次回作も更新致しましたら、どうぞよろしくお願いいたします。作品を見てくださり感謝を申し上げます。 (2月25日 23時) (レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
がきんちょ(プロフ) - 完結おめでとうございます！前作も今作も読ませていただきました！味鈴さんの作品の世界観や設定等とても好きです(*´∇｀*)次回作、楽しみに待ってます！！ (2月19日 15時) (レス) @page35 id: e821c806fa (このIDを非表示/違反報告)
らて - 初コメ失礼します。完結おめでとうございます！このような素晴らしい作品に出会えたこと、完結まで見届けられたことすごく嬉しく思います！設定から世界観、文章表現もとても素敵な作品だと思いました。何度も感情移入してしまいました…！次回作も楽しみにしています！ (2月12日 19時) (レス) id: ec622eb312 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：味鈴
| 作成日時：2023年8月26日 20時
