それは序章 ページ14
男を施設に呼び出し、放送をジャックするという作戦概要の説明後、ショッピはスッと手を上げる。
「あの、すいません。ひとつ言わなきゃいけないんすけど」
さも当然のように語り出した内容にAはヒュッと息を呑んだ。
「リセットを外部から…？」
「はい。Aさんが軍人だった頃の戦争で、アンドロイドというただの機械が逃げ出す事件というのは上層部のみが知る情報でしたが大変問題になりました」
ショッピは自分の心臓、コアの位置を指で叩く。
「なので、元々アンドロイドへの音声入力のみで行っていたリセットを『外部から強制的にリセットできるコード』に変更したんです」
「それは、整備型のトントンさんに解除してもらうことは可能なもの？」
Aの質問にショッピは首を横に振る。
「動力源であるコアに組み込まれてるんです。それを下手に触れば最悪機能停止、あるいは何らかの障害が出るのは間違いないです」
ショッピの説明に皆が言葉を失う。
しかし彼自身が淡々と話を続けた。
「敵も軍のトップ。馬鹿じゃありません。最悪俺という弱点を狙ってくる。だから一か八かお願いがあります」
強い意志を持った瞳で、Aを見つめる。
「俺のデータを、バックアップしてくれませんか？」
ショッピの言葉にトントンは「待て」と静止する。
「データのバックアップは取れる。別のサーバーに避難させておくのはひとつの手や。でも…自我は？意志は？これはバックアップとして取っておけるもんなんか…？」
「分かりません。だから一か八かなんです」
煙を吐いた大先生が煙草を灰皿に押し付ける。
皆が黙ったままの中、一番最初に口を開いた。
「うん、ええんやない？」
「お前はまた無責任な…」
コネシマがしかめた顔をするが、「だってさ」と続ける大先生。
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まめ - すごく面白かったです！次回作に期待まってます(*^^*) (4月30日 21時) (
レス) @page35 id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - すごく面白かったです！次回作に期待まってます(*^^*) (4月30日 21時) (レス) @page35 id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
味鈴(プロフ) - 皆様コメントありがとうございます。全て読ませて頂いております。お一人ずつお返事できずに申し訳ありません。次回作も更新致しましたら、どうぞよろしくお願いいたします。作品を見てくださり感謝を申し上げます。 (2月25日 23時) (レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
がきんちょ(プロフ) - 完結おめでとうございます！前作も今作も読ませていただきました！味鈴さんの作品の世界観や設定等とても好きです(*´∇｀*)次回作、楽しみに待ってます！！ (2月19日 15時) (レス) @page35 id: e821c806fa (このIDを非表示/違反報告)
らて - 初コメ失礼します。完結おめでとうございます！このような素晴らしい作品に出会えたこと、完結まで見届けられたことすごく嬉しく思います！設定から世界観、文章表現もとても素敵な作品だと思いました。何度も感情移入してしまいました…！次回作も楽しみにしています！ (2月12日 19時) (レス) id: ec622eb312 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：味鈴
| 作成日時：2023年8月26日 20時
