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「私が知ってる、というのは…私が『君の仲間を捕らえた』ということを知っているからだね？ならばyesだ。そして、連絡が取れないのは軍で現在取り調べをしているからだ」
胡散臭い、誤魔化したその笑顔をAはじっと見つめている。
銃を持ったアンドロイドは「取り調べ…？」と少しだけ銃口を下げた。
「そうだ。すぐに拘束も解くよ。君のことも心配していたしな。自我を持ったアンドロイドはたくさん辛い目にあったことだろう……だから保護を。すぐに会わせて……」
「ははっ……」
突然、乾いた笑いを浮かべたアンドロイド。
「ははははっ！取り調べ！取り調べねぇ？！」
そして突然、その空間に音声が流れ始める。
あの、尋問室で録音された音声だった。
「これは……」
「なぁ大将さんよ、嘘はあかんなぁ」
銃を構えたアンドロイドは、空いた手を自身の顔にかざす。
するとみるみるうちに男の顔が変わり、そこには金髪碧眼のえらく顔の整った男が立っていた。
「偽装ホログラムや。なぁ、それで？会わせてくれるんか？お決まりのあの世で、ってやつかいな」
金髪の男、コネシマは再び拳銃を両手で構え直し男に向けた。
男はAの方に視線をやる。
アンドロイドを庇うフリをししゃがみ込んでいたAはゆっくりと立ち上がると、睨みつけるように男を見つめる。
「軍に直接行って問えば、揉み消される可能性があると思い、このような形にさせていただきました」
「……懸命だな」
呆れたように口角を上げた男は余裕すら感じる。
Aは怒りを押し殺しながら冷静に会話を続けた。
「単刀直入に問います。何故ですか？」
その質問に、真顔になる男は大きなため息をこぼす。
説明するのが心底面倒だという気持ちが顔に出ていた。
「君が自我を得たアンドロイドを大切にするように、私にも大切なものがあるからだ」
男はそう言うと、端末からデータをAに送った。
受け取ったAは男達の方を警戒しながらそれを開く。
「これは…？」
「私の妻だ」
送られたデータの中には、血色の悪いひとりの女性が映し出されていた。静かに横たわり、眠っているようだ。
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まめ - すごく面白かったです！次回作に期待まってます(*^^*) (4月30日 21時) (
レス) @page35 id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - すごく面白かったです！次回作に期待まってます(*^^*) (4月30日 21時) (レス) @page35 id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
味鈴(プロフ) - 皆様コメントありがとうございます。全て読ませて頂いております。お一人ずつお返事できずに申し訳ありません。次回作も更新致しましたら、どうぞよろしくお願いいたします。作品を見てくださり感謝を申し上げます。 (2月25日 23時) (レス) id: 0263eefc6e (このIDを非表示/違反報告)
がきんちょ(プロフ) - 完結おめでとうございます！前作も今作も読ませていただきました！味鈴さんの作品の世界観や設定等とても好きです(*´∇｀*)次回作、楽しみに待ってます！！ (2月19日 15時) (レス) @page35 id: e821c806fa (このIDを非表示/違反報告)
らて - 初コメ失礼します。完結おめでとうございます！このような素晴らしい作品に出会えたこと、完結まで見届けられたことすごく嬉しく思います！設定から世界観、文章表現もとても素敵な作品だと思いました。何度も感情移入してしまいました…！次回作も楽しみにしています！ (2月12日 19時) (レス) id: ec622eb312 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：味鈴
| 作成日時：2023年8月26日 20時
